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男女平等指数、日本は121位 

男女平等指数、日本は過去最低の121位 

2019年12月17日   ジェンダーギャップ指数発表

世界経済フォーラム(WEF)は、世界各国の男女平等の度合いをランキングした2019年の「ジェンダーギャップ指数」を発表した。日本は対象153ケ国中121位と前年(110位)から順位を下げ、過去最低の不名誉な記録を更新した。 このニュースを読んだ我々戦後団塊世代の男性は苦笑い以外に己の反応を表す表現方法がない。

「エツゥ!!」

「そうなんですか?」

「153ケ国中121位ですか?」

思ってもみない、想像すらしたことのない数字に唯々言葉を失うのみである。

報告書の中身

中を覗いてみると、指数は「経済」、「政治」、「教育」、「健康」の4分野で女性の地位を分析し、総合順位を決めている。

日本の順位は中国(106位)や韓国(108位)などアジア主要国と比べても低い。項目別にみると、日本は特に政治が144位と低い。極端に低い。国会議員に占める女性の割合が日本は約10%と世界で最低水準だ。女性活躍の推進を掲げた安倍政権だが結果は思わしくない。我が町の町長は当然男性。10名の町会議員のうち女性は1名だけだ。役場の各部署のトップも全て男性です。保健センターでは、中心になって働いているのは女性が多い。余り好ましいことではない。改善していきましょう。

政治

政治に限れば、単に女性が政治に興味を全く持っていない。希望を懐いていないので食指を動かしていない。政治より、「女子会」の方が面白い。政治なんて男に任せておけば良いのと言う多くの女性の想いの表現形じゃないのかなぁ?議員にならなくても世の中は私達が動かしているいう自負もあるかも。

経済

経済は115位と2つ上昇したが、依然低い水準にとどまった。女性の管理職やリーダーの少なさや、低収入が響いている。115位ですか!! 私のクリニックで働く女性職員の収入レベルは世界の最低レベルなのか?

総合順位

総合順位の首位は11年連続でアイスランドです。女性の政治参画や男女の育休の普及などが評価されている。アジア太平洋地域ではニュージーランドの6位が最高で、次いでフィリピン(16位)となっている。ジェンダーギャップ指数は06年から算出している。

 それにしても、121位は余りに的外れです。チョット格差社会化が進んでしまって、戦後の経済発展の原動力となった「一億総中流階級」的状況ではなくなった。それは認めるものの、今回の統計を「そうだね」「そうだね」と頷けない。

小括

 政治における男女格差が足を引っ張る結果となった。

特に女性閣僚の少なさが際立つ。この点は阿倍首相に大いに反省して貰いたい。閣僚を選ぶのは首相である。国会議員に適当な人材がなければ、民間から採用して抜擢すべきだ。世界に「女性活躍社会をアピール」すべきです。女性の有能で優秀な人材をどんどん活用すべきである。経済の活性化という点からも大いに勧めるべきである。首相指導でどんどん重用して貰いたい。それが政治主導という事であろう。民間企業でもどんどんと女性を登用すべきである。日本の女性は賢明である。勤勉である。どんなハードな役員の仕事でもこなせますよ。

 女性の貧困

シングルマザーや非正規で働く女性たちの貧困問題は大きな問題である。しかし「就職氷河期」と言われる世代が、大きな問題であり。決して女性だけではない。

学歴

 東京大学の女子学生の割合はこの20年間2割である。上昇しない。早稲田や慶應の女子学生の割合も3割のままで有る。

男女格差

日本は格差を放置したまま停滞してきた。それだけが原因ではないだろうが、かつては世界に誇る経済大国で圧倒的な優位性があった日本という国の地位は、確かに低下した。再び日本を甦らせるためには(男女)格差の是正ということを本気で考えないといけない。

世界各国は大きく変化した。多様性を尊重し、性差別をなくして、女性にチャンスを与えようといろいろ整備してきた。このまま日本社会だけが(男女)格差を放置してはいけない。こんな指数の順位のことなど全く気にしなくても良いのだが、男だけの世界で国が成り立たなくなっていることだけは認識しなくてはならない。倦

男女平等

 男女平等指数というが、男女は平等ではない。そこが根本的に違う。

日本書紀にも記載されている。「吾が身は成なり成なりて、成なり合あはざるところ 一処あり。 」「我わが身は成り成りて成り余あまれるところ 一処あり。」

お互いに違うのだとう認識、同じではない、平等ではないという認識から始めるべきだと思います。

何が謂いたいかといえばこうだ。

白人と黒人そして我々黄色人種 表現形はかなり違う。かなり違うが、遺伝子レベルでは人種の違いは、些末な違いにすぎません。世界中の人間の全ゲノムを見ると、これらの違いは人と人との違いのなかのほんのわずかな部分でしかありません。

人種差別をすることは謹まなければいけません。

しかし、男と女は「性染色体」という根本部分で大きく違うのです。男性は44+xy女性は44+XXです。

 解剖学的には公衆便所(手洗い・洗面所)は男性*女性=1:3ぐらいにしても良いのではないでしょうか。小用を済ませる3倍ぐらいの時間が掛かる。高速道路のSAは女性を基準に作ってあるので男性用が大きすぎる。劇場などでは男性用を基準に作ってあるので女性用の絶対数が不足している。設計者にその視点からの配慮が余り感じられない。

最後に

日本の女性はジェンダーギャップ指数で示されたほどに日本の社会で虐げられているのでしょうか。地位が低いのですか。 女性の地位・立場のことが話題になると私はいつも次のような質問をするのを常としています。

「女性の方に聞きます。」「死んだ後再び人間として甦ることが赦されているとします。そして次ぎに産まれてくる「性」を、男性か女性を選ぶことが出来るとします。貴女はどちらを望みますか。?」と

                          令和元年12月22日

                                    脱稿

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