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自動車事故カルテ

                   自動車事故カルテ

高齢者の自動車事故が目立ち始め、テレビは「高齢者が・・・」で放送を始める。新聞も同様である。魔女狩り的とは思いませんが、ちょっとヒステリックに煽っている。

そこで、恥を忍んで、私の事故経験経歴を書いてみます。

何度も、何度もコチョ・コチョトぶつけています。1番始めの「イ」の字は高校2年の秋だった。1年の冬に軽自動車の免許を取りました。同時に自動二輪の免許がついてきたので「250CCのベンリーを買って」とねだったが、大反対された。撚糸業の荷物も運搬するという約束で「マツダB360」の中古車を買って貰った。買ってくれなければ学校に行かないと言い出すから、仕方なしに母「美喜ちゃん」は買ってくれた。不良高校生ではなかったが、決して模範ではなかった。反抗的で扱いずらい生徒だったと思います。暫くすると南山大学の英文科に通っていた姉が、通学にこの車を使いたい。免許を取りたい。が、時間がない。教習所代わりに夜中の無免許運転講習会を開催させられた。ちょっと上手くなった時、消防の詰め所に姉がぶつけてしまった。ハンドルを切ったが間に合わなかった。助手席側のコーナーをこすった。軽微な事故だが、これが記憶の最初だ。

次は、日曜日の名大模擬テストの日に起こった。ヤマキのそろばん塾・英語塾の前で小学生の自転車を引っかけた。轢いたというよりも自転車が、軽自動車に当たったのだ。そしてその児童も倒れた。模擬テストに遅刻すると慌てていた私は、自転車の一部を車で踏みつぶした。高校生2年生の時です。自動車が珍しく自動車事故はもっと珍しい頃のことです。

大学4年の時だったなぁ。秋田で車線変更の時に右車線の車に接触した。江場君のバイオレットを運転していました。

5年か、6年生の夏休み前に内藤(機械いじりの好きな山岳部の後輩)の無登録バイクを運転していて弘前市桝形で子供と接触した。無登録だから、保険もなかった。その頃「早蕨」で良く一緒に飲んでいた青森県警のABさんに頼んで無保険はもみ消して貰った。

卒業してから人身事故はないが、自損事故は数えればキリがないほどですね。

酔っぱらって車の中で寝てしまい、起きたら除雪した雪の壁で覆われていた事もあった。

八戸労災勤務中、厳冬期の週末に弘前まで遊びに来た。その帰路の日曜日の夜、スリップして何メートルも吹き飛ばされた、このまま道路下に落ちていく・・っと覚悟したら積雪表示ポールに激突してはね返された。真冬だったね。

それでも、警察を呼び出して世話になった事故というのは、卒業後では、3年前のダンプカーがぶつかってきた時ぐらいである。伊岐津志の山越えをして、花フェスタを越えてどんどん南下する。帝京高校の坂の手前で左折した。柿下地区ですね。中部国際GCのそば、小名田→虎渓山の道路(県道多治見ー八百津線)で起こしました。私は完全に停止していた。そこへ対向車線のダンプ・カーがぶつかってきた。責任割合は10-0だと思っていたが、示談になったら前言を翻してきた。最終的には7-3で決着した。この時からドライブ・レコーダーを取り付けた。

追突事故

 平成28年4月の第一日曜日の朝のことです。新川町須ヶ口の弟の養子先の家に挨拶に行きました。八百津町の春の徴である孟宗竹のタケノコを持参して、弟の義母に、奥さんにご挨拶に行きました。清洲東で下車しました。そして川を渡って須ヶ口に入る。見覚えのある細い路地を通り過ぎ踏切も渡ってしまいました。行き過ぎだ。Uターンをしなくては・・・。

見つけた空き地にバックで「レボルグ」を入れました。左右を覗いて右からの軽自動車が通り過ぎるのを予測してアクセルを踏みました。私の頭は、眼は完全に右を向いていました。後続の車を確認する為に・・。しかしそこには軽自動車がまだいたのです。軽のワゴン車の助手席から後部にかけてぶつけてしまいました。運転手が降りてきて始めて事態を認識する。110番通報をする。相手はキリスト教会の方でした。非は私にある。加藤君に連絡し、トヨタの高木君にも連絡した。警察官がやってきて現場検証をして貰う。悔やまれる。なんという愚かな事故だ。鬼頭家の到着は1030分近くになってしまいました。  帰りの車の中では、大反省会です。 今度のことが自分で気に入らないのは軽自動車の通過を甘く見ていた。当然通過していると思っていたから何が起こったのか咄嗟には分からなかった。全くの不注意なのか、それとも注意力散漫(椎間板ヘルニアの痛さにもがき苦しんでいたので手当たり次第に鎮痛剤を服用していた。出かける前も万全を期して飲んだ)だったのか。考え事をしていた訳ではない。どちらかというと鬼頭家を探し出す算段に頭を巡らせていました。情けなさが、全身を覆います。 レ・ボルグの自動運転システムは全く作動しなかったのか?動いている車だから感知しても良さそうだが・・・警報音もならなかった。自動ブレーキも作動しなかった。

        わが愛車 レ・ボルグとの別れ

 

 

 

平成29年 01月14(土曜日)  夕方 アクトスの帰り。 寒い日でした。

 トレーニング・ジム アクトスで2時間ほど汗をかいた。心地よかった。けだるい疲労感に襲われていた。大相撲の春場所を聞きながら帰路についた。伊岐津志と御嵩を結ぶやおつトンネルが完成してから帰路はこのトンネルを使うことが多い。21号のバイパスを通り、ファミリーマートを左折して、名鉄御嵩線の踏切を越し、突き当たりの三叉路を右折する。この道路が旧21号線(中山道)である。ごく普通に運転していました。郷戸のゴルフ練習場を越えた当たりです。道路は軽く大きく左折しています。が、私の運転するスバルのレ・ボルグは全く何の躊躇いもなく真っ直ぐです。ハンドルは全く回転させていません。(ドライブ・レコーダを観てその時を振り帰りながら書いています)直進しています。何かに気をとられていたのでしょうか。それともいつも通る道を勝手に直進と思い込んだのでしょうか。心地よい疲労感からちょっとボケーとしてしまったのでしょうかね。その原因はよく分かりません。

ガンガン・カカーンという音でビックリしました。我に返りました。国道は軽く左にカーブしており、そのカーブの真ん中当たりから直進する脇道があるのです。丁度接線的に・・・。この道に突っ込んでしまったのです。私が車から降りるより先に付近の家から沢山の人が飛び出してきていました。エア・バックは作動していませんでした。シートベルトも体に食い込んでいませんでした。エンジンは動いていました。スイッチを切って、シートベルトを外してドアーの外に出ました。車を観て仰天しました。運転席側はぐちゃぐちゃです。ドアーの外側は剥がれてしまっている。前輪タイヤはつぶれている。「アンタ大丈夫?」と声を掛けてくれる。が、私はひょっとして通行人を巻き込んで車の下敷きになっていないかと覗き込む。

「大丈夫だよ。人身事故にはなっていないよ」

「しかし何をしていたの?」

「脇見かね。」

頭が混乱して答えに窮する。「申し訳ありません」「お騒がせしました」「私はなんともありません」とひたすら頭を下げて謝る。

救急車を呼ぶ必要はなさそうである。ちょっと安心する。「ホー」としている。

兎に角、110番に連絡する。そして保険会社に連絡である。女房の美尋さんにも電話する。私がビックリするぐらい驚き、心配してくれた。

御嵩警察の担当者には油を絞られました。

68歳か!本当に高齢者の事故が多いんだよ。

スピードの出し過ぎじゃないのか!

お酒は飲んでいないようだね。

ドライブ・レコーダーを観た時は胆を冷やしました。

   運転席側はフェンダー部分から縁石にガードレールにぶつかっていました。

人身事故にならなかったのは本当に幸運でした。或いはそこに歩行者がいれば自動ブレーキが感知したのか? それは分からない。

自動ブレーキ、プレクラッシュシステム等で事故は減っている。国土・交通省は義務化を目指している。スバルによれば、64%減少している。が、その残りの36%に入る事故です。情けない。折角の「アイサイトシステム」を搭載したレボルグですが、恩恵はあまりなかった。

 

レベル4への渇望

レベル4(車のマイクに向かって行き先を告げれば何もしなくても目的地に到着する)の自動車が待ち遠しいですね。

事故は必ずある。というより文明の発達は生活を便利にしたが、その反面生活を極めて危険なものにした。自動車しかり、原子力しかりである。事故を完全に回避することは出来ない。自分の五感と運動神経を信じるか、それともAIを信じるか。68歳の老人は事故を最小限にしてくれそうなAIを選ぶね。高齢者の運転は絶対に危ない。

そのリスクを可能な限り除いてくれるのはやはり衰えが著しい自分の五感ではなくて、ディープランニングを重ねたAIだろうね。

75歳の頃はレベル4の車だけを運転可とする運転免許書を貰うことになるだろうね。

そんなの「車じゃない」というカーマニアの叫び声が聞こえそうだが、より安全な車社会への第一歩である。

               12月現在の状況

殆どはレベル2(準自動運転走行システム(加速・操舵・制動のうち複数の操作をシステムが行う状態)である。アウディーが2017年7月にレベル3(条件付き自動運転 高速道路で手を離して運転可能)の「A8」を売り出した。

欧米各社は2020年前後にレベル4を市場に投入する予定である。

日本の企業では、トヨタは2023年にレベル4を売り出す予定である。日産は2020年にレベル3を売り出す予定だ。ホンダはグーグルの子会社と合弁会社を作り2025年にレベル4を目指している。

 

2017年11月、愛知年の幸田町で一般国道の車両規制のない所での実証実験が始まりました。しかし、グーグルは、09年から自動運転の開発をスタートさせた。12年にネバダ州で公道運転免許が交付され、15年には地元カリフォルニア州での公道実験の認証を取得。現在、55台の自動運転車を毎日、シリコンバレーなどの公道で走らせている。 またしても、グーグルにやられてしまうのだろうか。

 

註 1

「IT FAANG 5柱」という言葉をご存じですか。

FACE BOOK 、 APPLE 、 AMAZON 、 NETFLIX 、 GOOGLE

この5柱の売上総額が英国のGDPを凌ぐのだ。彼等の目指しているものは、アメリカの求めているのはあらゆる分野のヘゲモニー掌握でしょうか。

註 2

文明の発達は、人間の生活を随分と便利に,迅速にしました。しかし、SPEED を追求する余り、SAFETYとSTEADYがないがしろにされてきたのではないでしょうか。これからはSPEEDY STEADY AND SAFETYが、目標にされていくと思います。

 

註 3

レボルグは大破してしまいました。お気に入りのターボ・エンジン車だったのですが仕方がありません。その加速力は素晴らしい。高速道路で「煽られたら」、必ず受けていました。伍して戦える車だからです。でも、決して「もみじマーク」の暴走族ではありません。トヨタの新しいSUV CH-Rに乗り換えました。加速はレボルグとは比べようもありませんが、トヨタの車は乗りやすい。運転しやすい。配慮が行き届いている。

安全運転技術についての感想は、自動運転のレベルは同じレベル2ですが、アイサイトには大きく劣ります。しかし、サイド・ミラーでの後方視界、バック・ギアーを入れた時の後方視界、始動時の前方の広い視界など補って余り有る装置が沢山有ります。

 忘れずに伝えておきたいことは、任意保険で「新車特約」をつけておいたので、CH-Rの購入費用をほぼ全額保険で補えることが出来ました。焼け太りではありませんが、そんな感じ、感触ですね。これまで、自動車保険は連続50年恩恵がありませんでした。恥ずかしいことですがこの2年、保険に入っていてよかったとありがたく思っています。

 

註   4    

「若葉マーク」と「もみじマーク」

 貼って 剥がせる コ...商品の詳細

 

 

年齢に関わらず、運転免許を取得した最初の1年間は若葉マークを、70歳以上の高齢者はもみじマークを車の前と後に貼るべきとされています。最近は余り見かけなくなりましたね。私も再来年にはシールを貼ります。

註 5

予防安全機能評価結果(自動車事故対策機構と国交省が施行)

asv++(先進安全自動車ダブルプラス)

事故を未然に防止する「予防安全性能2016-2017」の試験において、満点で最高ランクの評価を獲得したのは日産のノートである。79/79点を獲得しました。
e-POWER X。「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」、「インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)/LDW(車線逸脱警報)」、「インテリジェントアラウンドビューモニター(移動物検知機能付)」搭載車で獲得。

2位はマツダのCX-5,3位はホンダのN-BOX、4位は私の今の愛車トヨタのC-HR(74.4点/79点) 日本の自動車メーカーもかなり本気で欧米のレベルの追いつこうと頑張っていますが、レベル3ではありません。

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