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アビガン遂に世界の脚光(底のない恐怖から起ち上がる第一歩)

3月28日(土曜日)

午後6時から安倍総理大臣の記者会見

抗新型コロナウイルス薬

その中で、『アビガン』のことにも触れられました。「ウイルスの増殖を防ぐ薬であり、既に十数例に使用され症状の改善に効果が出ているとの報告がある」と述べた上で、「新型コロナウイルスの治療薬として正式に承認するにあたって、必要となる治験プロセスを開始する」と説明そして「多くの国から関心が寄せられており、希望する国々と協力しながら臨床研究を拡大し、増産をスタートする」と明らかにした。「治療薬開発に関しては日本は先頭を走っている状態で有る。』力説された。 開発者の 白木教授 自身「もし罹患したら自分に使いたい」とテレビで発言されたという話題も掲載されている。

俄然脚光を浴び始めましたね。

 アビガンの使用が許可されることは、真に待ち望んだことであり、ひょっとしたら遅きに失するのではないかと不平・不満を言いたいぐらいの想いですら有る。待望の薬が漸く登場することになったが、これで感染が終息するわけではない。感染治療薬であり、感染防止薬ではない。でも、私の妄想的思い込みはこうです。陽性症例に投与していけばウイルスの増殖を阻止し、絶対数が減少していく。それによって我が物顔で暴れ回っていたウイスル集団の勢力が衰え始める。結果として流行も終息していく。インフルエンザが『ゾフルーザ』の登場と共に殆ど姿を消しているのと同じ事が起こる。

 

2018-2019年の冬はA型が2月上旬まで流行したが、B型の流行はなかった。2019から2020の冬は年末流行の兆しはあったが年を開けてからはインフルエンザの発生を佐藤クリニックでは殆ど経験していない。

 

ゾフルーザ

 細胞内でのキャップ依存性エンドヌクレアーゼを阻害することで、ウイルスが細胞内に侵入後増殖するときに使う酵素を阻害し、ウイルスのmRNAの複製段階においてその複製を阻止する。  それによってインフルエンザウイルスの増殖を阻止する。

 

富山の灯台

出口が見つかりましたね。私達は、「富山の灯台」と呼ばれ市民に親しみもって尊敬されている富山化学の薬で大きな危機をどうにか乗り越えられそうです。助かりました。『富山の灯台』とは説明しておこう。今は富士フイルムの子会社である富山化学工業は非常に優秀な、新薬開発能力を持った会社でした。そして富山市内に会社と研究所を持っていた。その研究所は365日、24時間灯りがつき日夜絶え間ない研究を続けていた。それ故に富山市の灯台と讃えられていた。

 

 奇跡の薬 アビガン

富山化学工業は富山大学医学部ウイルス学研修室の白木公康教授の監修の下で1993年に開発をスタート。毎週600もの化合物の実験を繰り返しアビガンの元となる化合物[T-705]を30.000近い核酸誘導体の中から選別する事に成功した。T-705 はインフルエンザに感作させたマウスに対して高い治療効果を発揮した。1998年に特許を取得。しかしこの時点(2002年)でタミフル・リレンザは、既に市販されており開発競争に敗れ開発中止。欧米では、インフルエンザは一週間寝ていれば自然治癒するとして関心を示さなかった。・・・1回目の曲がり角

2006年、アメリカの研究所で高病原性の鳥インフルエンザ(H5N1)に非常に有効であるという研究結果が出る。積極的に開発援助の申し込みがある。これに勢いを得て2007年、国内でも臨床治験を始めたが、赤字に追い込まれ翌年富士フイルムに吸収合併された。・・・2回目の曲がり角

2014年インフルエンザのパンデミックに備え、新型或いは再興型インフルエンザウイルス感染症が発症し既存薬が無効な場合、T-705を使用可能な状態にしておく意義が評価され、製造販売承認を受けた。但し、直ちに処方薬(医療用医薬品)としての販売は認められなかった。厚生労働大臣から要請を受けて製造・供給を行う。国が判断した場合に患者への投与が検討される。非常に厳しい条件がつけられた。そして、200万人分のアビガンが厚生労働省の管理下で倉庫に保管されている。・・3回目の曲がり角

承認された2014年、西アフリカではエボラ出血熱が西アフリカで猛威を振るっていた。

その治療薬としてアビガンが使われ有効であった。が、エボラ出血血熱の治療薬としては承認されなかった。・・4回目の転換点

その後、本邦でSFTS(重症熱性血小板減少性症候群)に対して投与され効果を認めている。・・5回目の転換点

 

SFTS

2013年4月

国内で7人目の死亡が確認された。感染は11人目

ウイルスが同定されている。ブニヤウイルス科フレボウイルス属に属する、RNAウイルスです。この年38名の患者が発生し16名が死亡する。西日本に限定されていたが8月には岐阜・山梨でも見つかる。マダニのいるところ何処でも感染する可能性がある。

2017年08月

これまでに58名の死亡が確認・ペットにも感染。 ワクチン開発始まる。死亡率2割。怖いですよ。犬・猫を介して感染。

2017年12月

 アビガン(ファビピラビル・・富山開発の抗インフルエンザ薬)が効果ありの報告。

 エボラ出血熱、西ナイル熱等のRNAウイルスに効果あるのだから当然かな。

 

 

註 蛇足

ついでに

 私の知っている世界に誇る日本の創薬の2つ

コレステロール治療薬(スタチン製剤)

 遠藤彰(東京農工大名誉教授)氏の発見したコレステロール治療薬。今や高コレステロール治療薬の基本である。長年ノーベル賞候補である。

エイズ治療薬

 満屋裕明(熊本大学医学部招聘教授)の発見したHIV治療薬AZT

1985年に世界で最初にHIV感染に効果のあるAZTを開発。その後も沢山のHIV感染治療薬を開発している。

 

3月29日  深夜

あのお笑いタレントとしては出色だった『志村けん』が新型コロナウイルス肺炎で死亡の報道に接する。余りのばかばかしさが受けたのだろうね。毎週土曜日『8時だよ!全員集合』は私が当直室で笑いコケていた。『志村けんのバカ殿様』は、統や陽と共に楽しんだ。余りにバカバカしさに眉をひそめながら見ていました。

妄想観念も極まれり   志村けんへの献花

           アビガン  

2020年のノーベル平和賞 と ノーベル生理学・医学賞受賞

 

志村けんでも思いつかないほどに突飛な発想であろう。

が、『天才お笑いタレント』志村けんへの献花のつもり

 

3月30日

阿倍首相

「アビガン」の臨床試験推進、テドロスWHO事務局長に説明

 

3月31日

 

日本の感染者数  2.000人を超える。最初の感染者の報告1月19日から1.000名になるのに2ヶ月(約60日)掛かった。1.000人から2.000にまでは10日間で増えた。1日の発生感染者数が200人(240人余)を超えました。世界では80万人以上になり、アメリカでは10万人を超えた。(アメリカ>イタリア>スペイン>中国)これから先に思いを馳せる(正しくない使用法)と心が砕けてしまう。

中濃厚生病院でもアビガンの治験が始まる

大いに期待している。きっとこの薬が人類の希望の灯になる。

今は頼りすがりつく存在が欲しい。

 

                 令和2年3月31日   脱稿

明日はAPRIL FOOLです。「真実の言葉」として『アビガン投与にて劇的に症状改善』

                 と大声でで叫びたい!!

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