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新形コロナウイルス肺炎を記す-200130

人類の歴史は、感染との戦いである。

そんな大袈裟な表現はともかくとして、医学・医療の歴史は感染症との戦いの歴史である。決して悪性腫瘍との戦いではない。

免疫疾患との戦いでもない。繰り返すが、感染症との戦いである。

ならば、何故にこんなに大騒ぎをするのか?大騒ぎになるのか?

世界が、地球が狭くなったからである。

 

「パンドラの匣」を開けたのかも!!

中世のヨーロッパで何百年も流行が続いた黒死病(ペスト)等は、ヨーロッパでは感染が徐々に、徐々に拡大したが砂漠地帯を越えてアジアに押し寄せることはなかった。ルエス(梅毒)も然りである。中南米の風土病だったこの疫病は、中南米の西インド諸島の風土病だった。そこに西欧人であるコロンブス達が上陸してきた。彼の「西インド諸島」への上陸は1492年である。ヨーロッパ社会に紹介された。そして同時にこの性行為感染症(STD)を西洋社会に持ち込んだ。大いに広めてた。そしてバスコダガマやらマゼンランの大航海時代に西洋からこの病気は東洋の外れの国日本(日出ずる国)にも伝播した。持ち込まれた。江戸時代にはかなりの感染者がいたようで有る。おおらかな時代だった。所有観念とか帰属観念の薄い時代だったのだろうね。男と女がいればすぐに仲良くなる。仲良くなってどんどん感染が拡大していった。これは飛沫感染でも、空気感染でもない。濃厚な接触行為による感染である。それでも瞬く間に拡がった。この大航海時代から人類の行動範囲は飛躍的に拡がった。そして、今やこの地球上で人類の足跡がついていないところはなくなっただろう。アフリカのミドリザルの間で後尾時に感染を繰り返していただけだった。

感染したミドリザルから感染した人類がいたということらしい。1970年代の後半から90年代には同性愛者の間で密かに、密かに大流行をした。今回のコロナウイルス感染も中国の一地方に大発生した風土病で終わっていたかもしれない。

 

 

 

新型コロナウイルス肺炎

 

<<経緯>>

 

1月21日(火曜日)  

WHOは中国では、新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の感染が相次ぎ、武漢で198人、北京で5人、上海で2人、広東省で14人と、合わせて219人に上り、感染が拡大していると発表する。

中国政府は89歳の男性が死亡したと発表し、この肺炎による患者の死者は4人となりました。この(肺炎)騒動に一気に火がつきました。

遡ってみましょう

01月02日

 中国 武漢から発症が発表された。

01月14日

 タイで発症

01月16日

 日本で発症(日本に旅行に来ていた中国人から発症。日本人の発症ではありません)

01月18日

 韓国で発症

   1月20日の発生状況

(どうなるだろうと不安はあったが、まさか・・)

01月21日

 台湾

人から人への感染が確認される。

これまでの死亡率は1.8%である。SARS(重症急性呼吸器症候群)の9.6%やMERSの34.4%程死亡率は高くない。毒性は高くないということのようだ。

01月22日

 アメリカでも確認

不安なのは旧正月の春節(24日から)の民族大移動である。SARSの時の中国からの旅行客は年間50万人、昨年2019年は900万人である。日本への旅行希望者は一番多く今年の予想は1000万人だそうです。

 

新型肺炎、中国当局「変異と拡散の恐れ」

春節控え交通規制(武漢から、そして武漢への旅行規制)、春節一週間に30億人が移動するとされている。

感染源

世界中が恐れおののいている感染源 さまざまな調査から見て海鮮ではなく食材として売られていた野生動物の可能性が大きい。例えばタケネズミやアナグマのようなものだ。ウイルスの遺伝子検査の角化からはコウモリが宿主のようである。コウモリと人間の間には他の動物が宿主としている。

01月23日

武漢から日本に到着した

 

 

中国の死者17人に 感染者540人超える

戒厳令を  交通網を遮断する大胆な策!!

武漢は封鎖・・本当はかなりの数の患者さんと死者がいるのではないか。それを隠すために交通封鎖をしたのではないか??をする人もいる。食料もない。鉄道も道路も、地下鉄も、公共バス、フェリー船も、全ての交通を遮断。湖北省武漢は人口100万人、交通の要所です。在留邦人は5500人。「特別な事情がなければ武漢からでてはいけない。」全体主義国家の中国だから出来ることだが、まさに武漢氏に対する戒厳令です。

01月24日

 全土に拡がる感染・封鎖・閉鎖・・・非常事態宣言である

これまでの集計で感染者は800人を超え、26人が死亡した。中国では同2525日の春節(旧正月)に合わせた大型連休に突入。しかし、各地で主要な観光地や映画館は営業休止になり、ターミナル駅では防疫対策が強化されるなど厳戒態勢が敷かれた。

この損失は、経済的な損失は膨大である。貿易戦争で疲弊し始め、歯を食いしばって我慢している中国にとってきついボディーブローです。大不況を起こすぞ。底がみえない。中国政府のなりふり構わぬ所業だが、彼等をそこまではやらせる動機は何なのだろう。

一説には3月5日には北京で全国人民代表大会が開催される。この時までに終息宣言をしたいという政治的思惑が囁かれている。

 

01月25日

武漢から退避へ米政府が航空便用意と報道

当然日本も武漢に閉じ込められている邦人710名の救出。そして中国人の入国制限を検討し始め。中国も国外への団体旅行を中止(国の要請)

 

01月/26日

  新型肺炎、中国での死者計56人に 感染者2000人超か。医療関係者の死亡も報道される。今月16日に症状が出て、25日朝、亡くなったと伝えています。

日本で3人目。

01月27日

ローマ教皇フランシスコは26日、新型肺炎に対する中国の拡大抑制努力を「素晴らしい取り組み」と称賛するとともに、死亡者と発症者、遺族のために祈っていると述べた。

 

<<>東京五輪に忍び寄る新型肺炎、日本経済への影響は?>>

2019年の中国からの観光客は950万人、1人平均21万円を使っているそうです。

2020年に予想されるインバウンド需要は、全体で約5兆円(2019年4兆8113億円)とみられる。その中で中国の需要は約4割の約2.0兆円(2019年1兆7718億円)・オリンピックまでに沈静化すれば良いのだが・・・

 国として団体旅行を禁止すると通達が出される。国家として人民の移動を禁じたことになる。何としても封じ込めようという政府の意気込みが凄い。

異例かつ前例なき新型肺炎「封じ込め」の非常手段に打って出た。

01月28日

香港大教授「新型肺炎のピークは4-5月」

北京でも死者が出る。「指定感染症」に閣議決定  WHOの一歩先ですが、TOKYO 2020を控えていれば、ぴりぴりです。

感染力はインフルエンザを上回る。SARSに匹敵。麻疹>風疹>SARS

TOKYO2020を控えている日本としては万全の対策が必要。中日新聞の社説は2編とも新型肺炎関連である。観光産業は昨年の韓国に次ぐ、ダブルパンチである。

GDPの0.45% 2.4兆円 と試算され始める。

4515人 死者 106人

 

重大事発生

武漢からの中国人旅行客のバス運転手発病・翌日にはガイドさんも発病

感染したバス運転手は大阪―東京を往復・

武漢に行ったことの無い人から発症した。これは重大事だよ。中国人排斥にもなりかねない。新型肺炎に感染したバス運転手は8-11日に大阪から東京へ、12-16日に東京から大阪へと、中国・武漢からのツアー客を乗せていた。

韓国

中国人の入国禁止求め54万人以上が署名 新型肺炎を懸念・・・

 

1月29日

一方、すで新型肺炎の感染者は6000人と2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)に迫る。だが、世界保健機関(WHO)は感染拡大リスクについて、中国では「非常に高い」が世界的には「中程度」との認識を変えていない。WHOが22-23日に開催した緊急委員会で1人の感染者が何人に病気を移すかを示す「再生産数」が1.4-2.5と報告され、インフルエンザの2-3より低いため非常事態宣言は回避された。

死者の比率は4%で、これもSARSの10%、MERS(中東呼吸器症候群)の30%台に比べて遥かに低い。最新の数字でも死者は132人だから同比率は未だ低い水準に留まる。

 比べてはならないが、マラリアには年間2億1千万人が罹患し、40万を超える人々が死亡しています。そして世界三大感染症と言えば、エイズ・マラリア・結核のことを指すのだね。知りませんでした。そのマラリアに対して漢方は素晴らしい薬を何百年前から知っていたのですね。この漢方薬の抗マラリヤ作用を解明した屠 呦呦(と・ゆうゆう)は、2015年ノーベル医学生理学賞を受賞している。

こんどの、新型コロナウイルス肺炎も、インフルエンザに対しても数百年前から麻黄湯を創り出していた中国人の智恵に期待しましょう。

朝のNHKラジオで三宅民夫アナウンサーが東京医大の濱田教授にインタビューをしていました。抜粋を書いておきます。

新型コロナウイルス

これまで人類が罹患したり、人間の間で流行したことのないウイルスである。

未知数である事が不安をかき立てているし不安でもある。感染症を論ずる時には、その感染能力とその毒性が問題になる。感染能力は2003年のSARS よりも強力である。既に5000名を超える感染者がいる。

毒性(致死率)は、SARSより弱いようである。

症状は発熱と咳、そして下痢症状の人も結構有るようです。気にしているのは症状の軽い人が沢山いるということである。新型コロナウイルス肺炎だと思っていない軽症患者さんがいて、自由に行動して感染を拡大させる。

重篤になったり死亡したりする患者さんは高齢者、心不全、糖尿病、COPDなどの基礎疾患を持っている人が圧倒的である。小児、子供の発生は少ないとされている。

 そんなに心配なさそうであるが、ウイルスの形としてはSARSに似ている。感染を繰り返すうちの変異をして、毒性が高まるのではないかと心配している。

 日本でも「人-人」感染が確認されたが、既に中国でも他の国でも確認されている。この2次感染は想定内のことです。問題は3次感染です。感染源が分からないし、拡散範囲も捉えようがない。WHOが緊急事態宣言を出さないのもこの一点に掛かっている。

暖かくなってくれば下火になりますかという質問には、こう答えていた。

SARSの時は、4月から6月がピークでした。インフルエンザは暖かくなるとそのシーズンは終息しますが、このウイルスは油断出来ません。

それよりも一番気にしていること、心配していることは持続感染がこのまま続きオリンピックを迎えてしまうことです。汚染地区だとされると敬遠されます。観戦目的で来日する人が予想より減る可能性があります。全世界から沢山の人が感染にやってきます。勿論厳重な検疫をします。予防策も講じますが、非常に心配なところです。

 こりゃ大変なことですね。

 

<<>コロナウイルス>>

それでは今問題になっているコロナウイルスとは

 

コロナウイルス(Coronavirus)は、一本鎖(+)RNAウイルスのニドウイルス目のコロナウイルス科のウイルスをさし、コロナウイルス亜科、トロウイルス亜科を含む。エンベロープ表面に存在する突起によって太陽のコロナのような外観を持つことからこの名が付いた。

 

ヒトに感染するコロナウイルス                  

 

1)風邪を引き起こすもの

  風邪を引き起こすものが4種類あり、風邪の10~15%(流行期35%)

2)SARSウイルス

  中国広東省を起源とした2002年11月から 2003年7月における流行では、全世界で中国を中心として約8.000人が感染し、774人が死亡した(死亡率約10%)

コウモリのコロナウイルスが人に感染した。感染者の中には一人から十数人に感染を広げる「スーパースプレッダー」が見られた。子供には殆ど感染しなかった。潜伏期の患者から「人ー人」感染を起こさなかった。

中国は勿論のこと、台湾にも香港にも感染は拡大した。しかし、日本と韓国では患者の発生はなかった。大騒ぎをしたが日本国内では患者は発生しなかった。

広東省で治療していた医師が発症状態で香港のホテルに宿泊し滞在した。そこから世界中に拡散した。彼が「スーパースプレッダー」だった。極論すれば、彼が広東省でそのまま治療を受けていれば、SARSは風土病で終わっていたかもしれない。

3)中東呼吸器症候群(MERS: マーズ)を引き起こすもの

2012年に発見されたヒトコブラクダに風邪症状を引き起こすウイルスで、ヒトに感染すると重症肺炎を引き起こすと考えられている。サウジアラビアで発生した。

非常に高い死亡率である。2013年の統計では、38人感染確認、20人死亡、死亡率53%。致死率が非常に高かったが、一般のサウジアラビア人の0.15%がMERSに対する抗体を保有していることから何万人もの感染者が存在しているといわれている。既往疾患を持っている患者さんが死亡した。小児は殆ど感染しなかった。市中でヒトからヒトへの持続的な感染拡大が起こったことは一度もない。今も時々発症している。2015年5月から7月にかけて韓国で大流行した。1人の旅行者が中東から持ち帰り伝染した。186人が感染し、そのうち36人が死亡した。

 

4)2019年12月末から流行している新型コロナウイルス

 

                               2020年(令和2年1月29日)   脱稿

 

中国から全世界へと感染が広がる新型コロナウイルスの発生源は、中国湖北省武漢市にある国立の病源体研究機関かもしれない──米国メディアがそんな可能性を報じた。

 煽動されてはなるまい。好き嫌いはあるものの、世界で最も利発な国民である中国人がそんな事を企てるはずがない。処世術に長けた、儒教の流れをくむ国だぞ。それを忘れてはなるまい。

 

1月29日

米医薬品ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は29日、感染が拡大している新型コロナウイルスに対するワクチンの開発に着手したと発表した。

J&Jはエボラ出血熱のワクチン開発に利用した技術を応用すると発表。また、新型コロナウイルス治療目的でエイズ(後天性免疫不全症候群)を引き起こすヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症治療薬の「プレジコビックス」を中国に寄付することも明らかにした。  世界中の叡智を集めれば、克服出来ますよ。

戒厳令下の武漢からの脱出

武漢在留の日本人は710人程度である。

第1便は1月29日に209人を全日空のチャーター機で運んできた。帰国後の検査で12人が入院した。2人に肺炎症状が認められた。

第2便は1月30日  210人が帰国する。

 

01月30日

感染者は5974人、死亡者は133人との報告

 航空会社な中国行きの定期便を運行中止とするところが相次ぐ。やむを得ない処置だろう。シンガポールは厳しい検疫体制をする。世界中が身構え始めた。

中国が風邪(新型コロナウイルス肺炎)に罹ると世界中の経済がガタガタになってしまう。

経済規模からすれば世界の十数パーセントを占めているはずである。

アビガンの出番はないのですか

HIV感染の治療薬を使い始めた記事は読みましたが、今回は富士フイルム(富山化学開発)のアビガンの出番はないのですか?2014年のエボラ出血熱の折には颯爽と登場。効果も認められたはずである。

エボラ出血熱も今回のコロナウイルスもRNAウイルスであるところは共通ですよね。

その当時の記載から抜粋を(あやふやなところもあるが、今更確かめようもない)

2014年8月5日

アフリカのリベリアで発生する。感染した医師に人体実験的に血清療法を施したところ劇的に改善した。

ギニア・リベリア・シェラレオネ・ナイジェリア880名の死者

アフリカの西海岸の風土病だが、宿主が見つかっていないだけに厄介である。

エボラ出血熱はエボラウイルスによる急性熱性疾患であり、ラッサ熱、マールブルグ病、クリミア・コンゴ出血熱とともに、ウイルス性出血熱(Viral Hemorrhagic Fever :VHF)の一疾患である。

8月7日

シェラネオネに続いてい、リベリアも国家非常事態宣言を発令する。国境線には非常線。シェラレオネは平均寿命が世界で一番短い国である。そこの新種のウイルス感染・・・国が潰れるかもしれないね。

8月8日

世界保健機関(WHO)は8日、「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」を宣言

8月11日

未承認薬を使うことを検討し始めた。半年かかることが示唆される。

その対象となる治療薬はアメリカ人患者2人に既に処方されたヒト化モノクローナル抗体を利用した薬剤(ZMapp)が使用され、ポジティブな効果を示したとされています。

そして・・富山化学が開発して承認されている抗インフルエンザ薬である

アビガン錠ことファビピラビルは、RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤です。

C型肝炎の治療薬であるリハビリンも同様な薬剤であるが、インフルエンザに対する効果は認められない。サハラ砂漠より南にのみ存在し、アフリカのコウモリが宿主であることが知られています。

08月27日

イギリス人医師に4例目として「Zマップ」が投与される。2例に効果あり。しかしこれは血清投与が事前に行われている。

09月04日

死者は2000人になる。患者数は3500名。封じ込めの戦いに完全に負けている。国境なき医師団の活躍。

WHOのチェン事務局長はどんな対策をしているのですか。

09月25日

フランス人女性にアビカンが投与される・・始めてのことである。効果があるといいですね。絶対効果ある。11月までに30.000人と予想されている。

09月30日

アビガンの投与が開始された。

10月5日

効果が出始めたとフランス政府が発表する。

アビカン(富山化学開発の抗インフルエンザ薬)がエボラ出血熱パニックの救世主となる。今年のノーベル医学賞にピッタリですね。

10月15日

10000年の患者  4000人の死者   

12月には10.000人増加/週の可能性をWHOは指摘している。

      アメリカでも2人目の患者が発症・・ダラス

10月18日

ケリー国務長官は「今、感染拡大を阻止しなければ、エボラ出血熱は数十年間かけて闘わなければならない病気になるかもしれない」と危機感を表明した。

アメリカとスペインで2時感染が起きる。

この薬剤が「ノロウイスル」にも効果があると言われ始める。

11月11日

アビガン、エボラ治療薬として年明けにも国際承認=富士フイルム

その後の消息を知らない。

 

その後の実験結果からはC型肝炎ウィルス、黄熱病ウイルス、ポリオウイルス、RSウイルス、ラッサウイルス、等にも効果があるとされている。最近、毎年日本で死亡者が出ている重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に有効である事は日本国内の治験で証明されている。

つまり、一本鎖RNAウイルスであれば効果があることになる。さすれば効果は期待出来るはずだが・・。

アビガンはRNA依存性RNAポリメラーゼを利用して増殖するウイルスであればその増殖を阻止する。

                                         脱稿   令和2年1月30日

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