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「れいわ新選組」礼賛  その1

れいわ山本氏、最高得票(97万票)で落選 

これぞ真に敗軍の将(肉を切らせて骨を切る)

 

 山本太郎の善戦、いや奮戦に全国から熱い視線

 半否定的肯定者だった、私も改めて彼の、れいわ新選組に最敬礼です。

「誠」の旗が似合いますね。

第1章

れいわ新選組とは

平成31年4月1日に山本太郎が設立した政治団体である。この日に政府から平成の次の元号を「令和」とすることが発表された。その名前を冠に付けたのだ。

では、新選組とは?

2004年の「大河テレビ小説「新選組」に山本太郎は出演していた。新選組10番組頭の原田左之助役を演じた。勿論、新選組の旗「誠」の意味するもの、身を以って国を守るのだという気概に大いに感じたのであろう。

 NHK大河ドラマ「新選組!」(2004年)では新選組隊士、原田左之助として出演。近藤勇(香取慎吾)、土方歳三(山本耕史)、沖田総司(藤原竜也)、斎藤一(オダギリジョー)、山南敬介(堺雅人)、藤堂平助(中村勘九郎)とともに出演していた。私は山本・土方や藤原・沖田に注目していた。もう15年も前のことなのだね。

れいわ新選組って知っていますか。

この設問が参議院議員選挙前であったならばかなりインパクトがあった事だろう。私としては大いに残念ではあるが、投票前は全くその組織に期待をしていなかった。今の「閉塞日本」において彼のチョットエクセントリックで挑戦的な主義主張に賛同する人があるとは期待していなかった。一個人として、医師として応援はするが、それは心の問題と捉えていた。この私の考えが日本の平均的思考だ。何故なら、新聞を読んでも、テレビを観ても「れいわ新選組」のことはュースになっていなかった。マスメディアが大騒ぎし始めたのは昨日(21日)開票が始まった午後8時以降のことである。

立憲民主党を枝野さんが立ち上げたのは2017年の衆議院議員選挙の時である。その前年16年には小池百合子が「新党希望」を立ち上げた。日本中が熱狂した。新しい渦が湧き上がると誰もが期待した。その前の新党となると2015年に国政政党となった日本維新の会まで遡る。しかしそのどれもが残念ながら、竜頭蛇尾状態である。「新党希望」に至ってはとんでもない踏み絵を要求し、結局それまでどうにか野党第一党を占めていた民主党を瓦解させてしまった。新興勢力、新興野党には胡散臭さを将来の不安を感じさせるものが多かった。極論をすれば、新興宗教みたいなものだった。

第2章

山本太郎の考え方は好きではない

れいわ新選組と言うよりも山本太郎の考え方に賛同しているわけではありません。

消費税全廃

消費税が8%から10%への増税の是非が問われている参議院議員選挙で「凍結」ではなくて、「全廃」を主張する。余りに余りの発言である。迎合主義過ぎる。もう少し責任を持った発言であって欲しい。100人に尋ねれば100人全てが全廃に賛成である。ラテン民族ほど納税拒否でもないが、アングロサクソンのように「納税と投票が国民の義務」と考えていない日本人に「税の撤廃宣言」は懐にすんなり入る。

再掲するが、気にいらないところのファーストは全くの迎合主義で消費税廃止を公約(マニフェスト)の最初に掲げたことである。彼の演説を聴いて始めて知ったのだが、マレーシアが付加価値税を廃止しているのだそうです。しかし、経済規模が余りに違う。元々必要としていない国なのだよ。その意味ではアメリカだって有りません。その事にトランプ大統領は不満を漏らしている

註 1

今回の安倍内閣は消費税10%への増税を掲げての選挙になったわけであるが、これはこれまで2回土壇場でひっくり返しているのだ。消費税10%の是非よりも国際公約なのだから、国際的信用に直結する。しかも、民主党野田政権時代、民主・自民・公明3党の約束事なのである。自分が掲げた公約ではない。自民党には追い風である。

 

註 2

現在の消費税の使われ方に対する彼の主張には「そうなのか!」と賛同するところはあり、その見直しは必要である。もっと監視すべきである。が、廃止などという事が出来るのかどうか真剣に検討したことがあるのか?大混乱に陥る。廃止を発表したその瞬間から誰も買い物をしない。8%払った人は怒り狂う。なすべき事は徹底的に議論すべきは、消費税の使い道である。

「子供が生まれない国、子供を産まない国」対策

一番の国難である「子供が産まれない国」の現状に対してなんの言及もないことである。

少子化対策ではない。保育園待機児童ゼロ化でもない。ましてや「人の減る国」などという焦点のボケた問題意識ではない。どんなことに対しても耳を傾けることが出来ても、出産適齢期の女性に向かって「このままでは日本は滅んでしまいます。」「出産する勇気と、母性とのしての愛情を持って下さい」「子育てには男性も全面的に協力します」「出産だけは私達男はお願いすることしか出来ません」

言えないだろうね。破天荒な思考回路からの発想でその単元、単元は興味深いものであっても、誰もこの問題には触れることは出来ない。「れいわ新選組」も触れることが出来ない事が分かった。まぁ、私のマスターベーションみたいなものです。チョット遅いかもしれないが、中学生・高校生に「母国」とか「母なる大地」と言うことを教育することが必要ですね。そして、取り敢えず、出産が保険がきかない現状を打破すべきです。というよりも保険適応外のままでも良い、出産に対してもっと国が積極的に補助をすべきです。

お金の垂れ流しを吹聴するとは

収入よりも支出の方が多い家庭は破産しますよね。国家だって同じですよ。詭弁を弄して、人々の耳に心地よい話を囁き続けて、いつの間にか国民の心を蝕もうと企む理論ですよ。MMT理論とは・・今流行の万人受けのする経済理論です。そうはいえども現代貨幣理論 (: Modern Monetary Theory、略称はMMT)をそのまま流用して日本経済の再生を図れば良いのだという考えは嫌いです。それでなくても世界一の借金大国の日本でその流れを助長する理論を尤もらしく吹聴しないで下さい。

あのニヤケ顔が気にいらない。

 私の好きな田中角栄との決定的な差は顔の醜さである。政治家を顔で分ければ田中角栄に大平正芳は醜男(ぶおとこ)である。その反対が安倍晋三現総理である。髪はふさふさであり、弁舌も爽やかで、にこやかでダンディーだ。山本太郎もどちらかと言えばハンサムボーイです。断定的である。聴いていて気持ちが良い。何が言いたいのかと問われればこうだ。「美しい」という事は人間に対する報酬である。美醜を比べれば必ず「美しい」ものが有利である。就職試験、買い物、全てにおいてそうである。専門分野で言えばハンセン氏病は「顔に醜い病変が残るが故に世界中から疎外され、隔離された」「感染能力が高くより危険な結核は受け入れられてきた」ひがみではなくて、歴然とした事実である。山本太郎のニコニコ笑顔には十分な注意が必要である。2年前(2017年9月)の小池百合子の「日本希望の党」フィーバーの時もあの美貌(?)と服装センスに日本中が騙されたではないか。忘れちゃいけない。

何様のつもり 陛下への直訴

一番許しがたいのは園遊会(2013年 秋)の平成天皇陛下への直訴だ。一体全体、己を何様だと思っているのだ、一介の国会議員に過ぎないのだ。勿論、身分があれば陛下への直訴が赦されるわけではましてやない。直訴という手段を選ぶからにはその始末もその時代に沿って行わなければならない。最低、国会議員の辞職覚悟は必要だと思う。「直訴」という行為は赦されえいない。日本国民として罪である。罪であれば「己が得た成果」と共に「償い」が必要である。田中正造が明治天皇に直訴したのは1901年12月である。この時代には言論の自由は保障されていなかった。そして田中正造は妻とは離縁しての決行であった。

賛同するところ

原発即時停止そして反原発

子供の頃から積極的にボランティア活動(母親の教え)

障がい者が幸せな社会は、みんなが生きやすい社会。

そして、参議院選挙にALS(筋萎縮性側索硬化症)の舩後さんと脳性麻痺の木村さんを特定枠で擁立したこと(二人とも重症の身体障害者である)そして、自分は3番目にした。300万票を集めないと落選するという背水の陣で臨んだ。案外自分を崖っぷちに追い込んでパフォーマンスをするのは得意かもしれないが・・。

何故、「れいわ新選組」に寄付をしたのか

れいわ新選組の存在を知ったのは今年の5月だと思う。山本太郎の名前は知っていた。右へ行ったり、左へ行ったり変わり身の速い、源義経の八艘飛び的思想の持ち主ぐらいに認識していた。得意のスタンドプレーだろうぐらいの関心である。暇つぶしにYOU-TUBEをクリックする。演説は上手い。人を惹きつける術を心得ている。俳優上がりだから当然かもしれないが、それ以上に何か違う角度からの視点からの捉え方がユニークである。数字もよく知っている。消費税を「凍結」ではなくて、「撤廃」するのだという。今の消費税の歪みもよく知っていた。消費税の増税部分は富裕層の所得税減税と一流企業への法人税に減税分に使われている。私は納得しないが、そうだったのかと相槌を打つ人々も多かろう。自由党を離党して新しい党を作ったことに対しても多弱野党をもっと多弱にするだけだという小沢一郎の批判もよく理解出来た。今は野党結集が最も大切だと認識していた。毎回思うことだが、アメリカのような二大政党ならば自民党政治謳歌の時代は続いていない野田から、オリーブの木にまとまって欲しい。そして自民党と同じ土俵で争ってこそ政治は成長する。4月、5月その頃は衆参同一選挙の可能性が取りざたされ、「れいわ新選組」は消えてなくなるように感じていた。 

日本政治の異端児 山本太郎が04月01日に設立した政治団体。5月30日にはに蓮池さんを擁立。起爆剤となるか。10億の資金が集まるか。

註  蓮池透

北朝鮮に拉致され1978年から2002年まで北朝鮮で暮らし、帰国した蓮池薫の実兄である。拉致問題に対しては、強硬一辺倒ではなくて対話で解決を図るべきであるという主張の持ち主である。

 山本氏の主張の目玉は格差是正と消費税廃止だ。消費税を10%に引き上げれば、景気の悪化を招き、格差は広がる

参院選重点を置くのが経済政策。「デフレ脱却にはびっくりするくらいの財政出動、金を出さなきゃだめなんですよ」。所得税率の累進強化や法人税の累進制導入「政府の借金を増やす」と訴えた。脱緊縮財政論(MMT もどきの主張である)

8%へ増税された分のうち18%しか社会保障の安定には使われていない。消費税の増税分は法人税の減税とは鏡面形成。自民党は増税、野党は凍結(減税や中止ではない)・・。

南京大虐殺を否定してはダメだ。あったんだ。戦争は一番残虐でヒドいことをした奴が勝つ最悪のゲームなのだから・・・

石田純一がこんな事を語っていたが真にその通りだと思います。

、「戦争は文化ではありません。文化とは人々の夢であり、生活です。戦争は文化を破壊するものだ。誇るべき平和を戦後100年200年と続けて行こう」

6月28日  障がい者2人をを参議院選に特定枠で立候補させる事にした。試みですね。

れいわは参院選を念頭に山本太郎氏が4月に立ち上げた政治団体。寄付額に応じて候補者の擁立規模を決めると宣言。6月までに2億円超(最終的には3億円)を集めた。10人の候補者擁立にこぎ着けた。

                           れいわ元年 7月23日 脱稿

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