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02日赤奉仕団講演会(糖尿病・食事療法・ドラゴンズ)

 

 

 

糖尿病

生活習慣病の2番目の話題は糖尿病です。潜在的な数を含むと患者さんの数は2000万万人と言われています。まずは、糖尿病発症の仕組み

 

インスリンの作用機序

食べたり飲んだりした食べ物や飲み物は胃や小腸で消化されます。炭水化物はブドー糖に分解されます。そのブドー糖が吸収されて血糖が上がります。血糖が上昇すると膵臓からインスリンが分泌されます。分泌されたインスリンの作用はブドー糖を細胞内に収めて血糖を下げることです。この蓄えられたブドー糖がエネルギー源として働きます。

 

インスリン作用不足の仕組み

ところが,遺伝的にインスリンの分泌が少ない人は (日本人は人種的にインスリンの分泌が多くない)、血糖を充分に下げることが出来ません。又、食べ過ぎ、運動不足などでインスリン抵抗性(インスリンは分泌されるが効きが悪い)の人も上がった血糖を下げることが出来ません。これが2型糖尿病の状態です。この食後高血糖が諸悪の根源です。

まず、ここを理解して下さい。

 

 

食後急激な血糖上昇(140MG/DL↑)、この急激な血糖の上昇が血管に、細胞に悪影響 をおよぼします。非常に危険だといわれています。因みに心筋梗塞患者に糖負荷試験(75OGTT)をすると2/3に耐糖能異常が見つかったという研究もあります。脳梗塞、癌、認知症の発症頻度も高い。そして一番の問題はこの病態は、空腹時に検査をする一般献身ではでは見つからないということです。これだけ「リスク」が高い状態をもっと多くの方々に知って貰おうというキャンペーンが平成28年頃から始まりました。潜在的な人口は1400万人とも言われます。

 食事を食べたすぐ後の短時間だけ血糖値が上昇し(血糖値がスパイク状に上昇)、空腹時までには正常値に戻る。一般的な健康診断では正常値(空腹時80~109mg/dL)を示すが、食後1~2時間値では、140mg/dL以上に上昇している。この病態は、以前から「耐糖能異常」或いは「糖尿病予備群」として注目はされていました。

かなり遺伝的素因も大きいので、 両親・兄弟・祖父母に糖尿病のある人は要注意です。何も症状がなくても定期的に食後2時間の血糖とHBAIC検査を受けて下さい。

もう少し詳しく説明すると

食後血糖が140以上を示しながらも、過去一ヶ月間の血糖の平均値を表すHBA1C値は正常範囲です。大丈夫だ。俺は糖尿病はないと過信してしまうことが危険です。繰り返しますが、 重要なことは、糖尿病予備軍の状態の段階から心血管系疾患の発症リスクが高いということです。

軽症DMについて少し話します。

空腹時血糖が126以上、或いは食後2時間血糖が200mg/dL

そして、過去一ヶ月間の血糖の推移を表すHBAICも6.2%以上を示す

このレベルの人は積極的に治療を受ける必要があります。非薬物治療はご存じの如く

、運動と食事療法です。治療の両輪です。運動は1日30分(出来れば1時間)の散歩(有酸素運動)をして下さい。食寺療法も積極的に取り組まなければなりません。

薬物療法も必要です。薬物療法を受けることにより糖尿病である事の自覚を持って下さい。

糖尿病は薬を飲むだけでは治りません

薬物よりも食事管理と適度の運動が大切

治療哲学が必要な病気

10年前より運動量は減ったが食事の量は変わらないという方は要注意

糖尿病と戦うには節度有る食生活が第一です

 

軽症の糖尿病が有れば、糖尿病でない人よりも、脳梗塞や心筋梗塞の危険性は約3倍高いというショッキングな報告が出されました。特に食後2時間の血糖が高いと心血管発作発症の重要な危険因子であることも分かってきました。このまま放置する事は「リスク」が大きい。

 

 

チョット視点を変えて話をします。

糖尿病を心配して患者さんが検査にやってこられました。詳細な問診、家族歴、病歴を聴き検査(血糖とHBAIC そして その他)をします。これまで(2018年5月)の佐藤クリニックでは血糖は数分後には出ましたが、HBAICは翌日以降の説明でした。何故なら、検査センターに検査を依頼していたからです。血糖値とHBAIC値が糖尿病の重要な検査データーであると力説しながらその結果は翌日以降まわしでは何となく格好悪く不都合ですよね。患者さんが、数時間待てば、両方の検査データーの揃う大病院志向になるのも頷けます。

そこで、昨年6月、自前でHBAICを測定する機械を購入しました。指先を穿刺して採取した僅かな血液で血糖とAICの両方を5分程度で測定出来る様になりました。随時の血糖値とHBAIC値は糖尿病治療の検査の両輪です。医療を受ける患者さんにとって大きなメリットです。患者さんに説明をする私にとっても大きな武器になっています。糖尿病は検査結果でコントロールの良否がすぐに判明する結構シビアーな疾患です。血糖値はその直前の状態が分かり、ヘモグロビンAICは、過去1~2ヶ月の血糖値の平均が分かります。その場で分かるということの意義は大きいです。決闘が120でありながらHBAICが、7.5の患者さんもいれば、血糖が210でアリながら、HBAICが5.8%の患者さんもいます。

 

 

ヘモグロビンAICの基準値です。1型糖尿病でインスリンを4回/1日自己注射している小児には、正常児と変わらない血糖とHBAICを要求します。

当然、若い患者さんには厳格なコントロールを指示します。60前の患者さんには6.0まで下げるように説得し、治療をします。糖尿病の3大合併症(糖尿病性腎症、網膜症、そして末梢神経障害)を惹起してこない最大の最良の治療を積極的にしています。

70近くになれば、合併症が惹起しても構わないというわけではありませんが、綱は緩めます。しかし合併症を起こさないためには7.0に限りなく近づけるように説明しています。人生100年時代と叫ばれ始め80歳を過ぎてもなお元気な方も多い。10年後、20年後の合併症を考えなければいけない時期が来ているかもしれない。しかし、今のところ80歳以上の患者さんにはHBAIC8.0から8.5ぐらいまでを許容範囲としている。

日本人は人種的に、インスリンの分泌量が少なく糖尿病になりやすい民族です。

と良くいわれますが、どういうことかと説明します。

世界一の肥満記録を持つジョン君です。635KGを記録しています。彼の場合、食べて血糖が上がる→インスリンが分泌→血糖が下がり、食欲が出る。→又もりもりと食べる→肥満が進む。この繰り返し。

日本人は、血糖が上がる →インスリンの分泌が少ない。血糖が下がらないから食欲が出ない。肥満にならない。渡辺直美も柳原さんも世界レベルには叶いません。

チョット待った!日本の国技の相撲にはあんこ型の力士が増えているはずだ。

註 

あんことは、肉付きが良く丸い体型をした力士を指す相撲用語。和菓子の「餡子」ではなく、魚の「アンコウ」のような体型に喩えた言葉である。逆に、痩せ型の力士をそっぷと呼ぶ。

 

現役では「謙豊」が250KGで最重量です。小錦は287KGありましたが、ハワイ出身です。力士の凄いところは200キロを超えていても俊敏な動作と間髪入れぬ運動神経を必要とする相撲を取ることが出来ることです。一般的には200キロを超えると動くことは不可能に近い。

相撲は世界一の格闘技だというのが私の考えです。200キロと200キロが真正面からぶつかり合うのです。頭と頭をぶつける。思い切って張り手をかませるのだからその破壊力は何よりも凄い。プロレスリングなんて比較の対象外です。人場所15日間、年間6場所 合計90日 まともに当たって相撲を取ったら全員潰れてします。だから相撲は相撲なのです。スポーツの範疇に押し込めるからおかしくなる。余りに厳しすぎる社会だからこそ「興業」であったり、「八百屋」だったりするのです。

私のお気に入りの「炎鵬」関は168センチ、99キロです。名古屋場所が楽しみです。

令和元年夏場所は、7勝2敗から6連敗して負け越してしまいました。舞の海を大きく越える力士になって欲しい。応援します。

 

食後高血糖を起こさない食事とは?

  あなたは銀シャリ派?それとも野菜派?

糖尿病患者15名に 最初は

「サトウのごはん」を食べて貰い、10分後に「野菜サラダ」を食べて貰う(赤線)。食事は20回咀嚼。

摂取直後、30分、60分、120分に採決した。(血糖値とインスリン値)

4週間後に反対の順序で食べて貰った。(野菜サラダ →  サトウのごはん 緑線

血糖値もインスリン値も野菜サラダを先に食べたときの方が上がりが緩やかであった。 

「サトウのご飯」が先だと血糖値は30分後に220ぐらいのピーク(食後高血糖スパイク)を示したが、「野菜サラダ」が先だと血糖の上昇は緩やかでアリ、120分後に180を示した。 食べ方によってこれだけの差があることが判明した。

次に正常耐糖能者と2型糖尿病者をそれぞれ2群に分けた。

サトウのごはんを先に食べる群()と野菜サラダを先に食べる群()の2群である。

経時的に血糖とインスリンを測定すると正常者でも2型糖尿病者でも野菜サラダを先に食べた方が値の上がりは低かった。

野菜は、少量の塩か胡椒を調味料として食べて下さい。

ドレッシングやマヨネーズは厳禁です。

大きな誤りを犯してしまいます。

こんな食べ方は美味しくないかもしれません。

意識として野菜を最初に沢山食べましょう。

そして最低20回咀嚼しましょう(そんなの無理!!)

ドラゴンズ

脱線して今度はドラゴンズの話です。

物心ついた頃から野球はドラゴンズでした。オヤジと弟はジャイアンツファンでした。

夕食の時間である。食べながらラジオの中継を聴いている。「セイコー社の中3針腕時計が午後7時の時報をお知らせします。ポッ・ポッ・ポッ・ポー==」このコマーシャルの「ナカサンシン」がどうしても気にいらなかった。何故『中三振』と言わなければいけないのか理解に苦しんだ。何度も姉から、母から説明を受けただろうが、この放送を聞くとむかついてきた。

中利夫 という左投げ・左打ちの外野手がいた。『春男』と余ぼれて春先は絶好調だったが夏場になると低迷した。前橋商業出身。1955年(昭和30年)入団。1967年には首位打者。78から80年まで監督。  

昭和49年、巨人のV10を阻止してリーグ優勝をしました。日本シリーズは金田のロッテと対戦しました。2勝4敗で負けたのですが、ドラゴンズはどこに行っても握手攻めに遭った。握手のしすぎで握力が無くなってしまった。それはそれは日本中が大騒ぎでした。

話し始めると終わりがありません。次に行きます

今も、ドラゴンズキチガイ(いわゆるドラキチ)ですが、落合監督前後はそのころは毎週のように名古屋ドームにいっていました。落合の8年間は年間10から15回観戦に行っていました。最近は良く遅く帰ってくると次の日に疲れが残るので、5-6回です。

 

日本シリーズ第5戦では一回裏の平田の犠牲フライの一点を山井・岩瀬のゴールデン・コンビで守り抜き監督は宙に浮きました。相手ピッチャーは絶好調期のダルビッシュです。入場券は2枚あったのですが、木曜日です。女房と小栗美智代さんに応援に行って貰いました。

   町内の観戦仲間とそのアイドル女性 「カープ女子」「オリ姫」「浜ジョ」そして『ドラ恋ガーズル』

 ここで最近チョット話題になりつつあるダイエット方の話題を提供します。

                                        令和元年7月2日脱稿

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