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私の平成の歩み  その4

 

平成9年(1997年)

11月北海道拓殖銀行が倒産し山一証券が自主廃業をする。不良債権の処理がこれでほぼ終わる。義兄(姉の結婚相手)は拓銀マンだったので、父も母も随分と心配した。

この2つの会社はバブル経済崩壊の犠牲,人身御供となった。

神戸児童連続殺害事件

この年の2月から5月にかけて殺害事件が起きた。殺害されたのは土師淳君と、山下彩花3である。犯人は犯行声明で「酒鬼薔薇聖斗」と名乗っていた。当時中学2年生だった。

実にショッキングな事件である。切断した頸を晒し者にしたり、犯行声明文を出したり、特異性が目立った。

職員駐車場を確保する。随分と楽になりました。

病みつきとなったフルマラソンは順調に回数を増やし、11回を数える。山学部時代からの同僚であり,畏友である野々村修を「フル・マラソン」という深い・深い罠に引き込む。(3月、三重県の浜島マラソン)

携帯電話を購入したのも多分この頃だったと記憶する。ポケットベルよりは随分と便利なものが出てきたものだというのが実感でした。しかし、24時間対応しなければいけないのが気にいらない。この頃は賛否両論だった。

河方ゾーン・チェアマン・山本会長のご指示・ご指導を頂いて「第1回ライオンズ・クラブ映画会「金色のクジラ」を開催する。仕事の合間に、八百津中の小学校・中学校・PTAの会長、PTAの総会で紹介した。1人でも多くの参加者をの思いだった。

インフルエンザ・ワクチンを高齢者に公費援助の基、積極的に接種を進め始めたのはこの年ぐらいからだと記憶している

 

                    象徴の旅に幕

30年余りの在位中、国の平和と人々の幸せを祈り、憲法に定める象徴天皇のあるべき姿を模索されてきた。明日から陛下は上皇に、皇后は上皇后となり、「令和」という新時代を迎える次世代の皇室の活動を見守る。

戦火の記憶が風化する中、陛下は折に触れ.戦争への反省と平和の尊さを語り続けてきた。昨年の最後の誕生日会見では、平成が戦争のない時代だったことに「心から安堵しています」と率直は感想を語った。

敵味方を問わず、犠牲者を悼み、遺族の悲しみを慰め、不戦の戦いを新たにする「慰霊の旅」だった。

                         平成31年4月30日

                          朝日新聞の記事から

 

でんでんむしのかなしみ

                          5月3日の 中日新聞から

 

いっぴきの でんでんむしが ありました。

ある ひ その でんでんむしは たいへんなことにきがつきました。

「わたしは いままで うっかりしていたけれど,わたしの せなかの からの

なかには かなしみが いっぱい つまって いるのではないか」

 この かなしみは どう したら よいでしょう。

でんでんむしは おともだちの でんでんむしの ところにやって いきました。

「わたしは もう いきて いられません」

とそのでんでんむしは おともだちにいいました。

 

「なんですか」

と ともだちのでんでんむしはききました。

「わたしはなんというふしあわせもの なんでしょう。わたしの せなかの からの

なかには かなしみが いっぱい つまっているのです」

と はじめのでんでんむしが はなしました。

 すると おともだちの でんでんむしは いいました。

「あなたばかりではあ ありません。わたしのお せなかにも かなしみ いっぱいです」

 それじゃ しかたないと おもって はじめのでんでんむしは べつのおともだちの ところへいきました。

 すると そのおともだちもいいました。

「あなたばかりじゃ ありません。 わたしの せなかにも かなしみは いっぱいです」

 そこで はじめのでんでんむしは また べつの おともだちのところへ いきました

 こうして おともだちをじゅんじゅんに たずねて いきましたが どの おともだちも おなじことを いうのでありました

 とうとう はじめのでんでんむしはきがつきました

 「かなしみは だれでも もっているのだ わたしばかりでは ないのだ。わたしは わたしの かなしみを こらえて いかなきゃ ならない」

 そして この でんでんむしは もう なげくのを やめたので あります

 

                    新美南吉「でんでんむしの かなしみ」

1998年 ニューデリーで開かれた国際児童図書評議会の世界大会で美智子様が紹介された。

 

                         令和 元年  5月3日 脱稿

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