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カンヌ映画祭・パルムドール受賞(万引き家族)2018/09/17更新
万引き家族
カンヌ映画祭でパルムドールを受賞
5月の下旬の中日新聞か或いは朝日新聞の朝刊の一面の見出しにカンヌ映画祭でのパルムドール受賞の記事が掲載された。珍しいなぁと思って読んだ。自分的には「モリ・カケ問題」はもうすっかり飽きてしまった。これはみんなの代弁である。誰もその類いの記事は読んでくれない。かといって他に魅力的な記事がなかったのであろう。文化面の記事だけに、インパクトはありましたね。
是枝監督の映画「万引き家族」がカンヌ映画祭で「パルムドール」を受賞。日本映画としては「地獄門」「影武者」「楢山節考」「うなぎ」に次ぐ5作目。今村昌平監督の「ウナギ」から21年目の受賞です。「人間を知りたい」という柔軟な目で観察した。それがリアルで味わいの深い作品に繋がっているのだろうと、批評されていました。是枝監督は「汚れた世界がふと美しくみえる瞬間を画きたい」と語った。世界中から絶賛されていますが、まだ観ていません。 先週から(6月9日)関の映画館でも上映が始まった。主人公役はリリーフランキー、脇役に安藤サクラ、松岡茉優、森口瑤子が出演する。そして祖母役に樹木希林が出演している。最近よく名前を聞く。顔も見る。あのチョット「だみ声」で独特の抑揚を抑えた語り口が受けているのかな。女優さん=美女という方程式がまかり通っている今の時代にはチョット珍しい。美女ではない、美魔女では決して無い。褒めて言えば、「個性派女優」です。まあ、彼女は日本を代表する女優さんになりましたね。確か河瀬直美監督の映画「あん」にも出演してカンヌ映画祭で受賞していますよね。講演会も3年ぐらい前にファミリーセンターで聴いたぞ。観たぞ。印象に残っている。探してみよう。私の印象記を・・・。
講演の書録画見つかりました。
この映画(万引き家族)は近日中に観に行く予定ですが、先ずは樹木希林からおさらいです。
註 1
パルムドール
「金のシュロ」と訳されるが、日本原産のシュロ(ワジュロ)ではなく、ヤシ科のナツメヤシがモチーフとなっている。ナツメヤシは、西洋では勝利・栄誉の象徴とされ、カンヌ市章にも使われている。是枝監督の持っているトロフィーの絵柄を想い出して下さい。
註 2
地獄門 1954年。衣笠貞之助監督、長谷川一夫主演、今日真知子、山形勲共演
内容は知りません
影武者 1980年 黒澤明監督 仲代達矢主演 山崎努
武田信玄の死の謎と武田家の滅亡にまつわるな物語を描いた。「我が死を3年隠せ」という遺言を残してこの世を去った武田信玄。重臣たちは信玄の死を隠すため、信玄に瓜二つの盗人を影武者に仕立て上げるのだが…。黒澤明の映画の中では余り好きではない。
楢山節考 1983年 今村昌平監督 坂本スミ子主演 緒形拳
『楢山節考』は、深沢七郎の短編小説。民間伝承の棄老伝説(姥棄山)を題材とした衝撃 的な映画 「親を棄てるか。子を棄てられるか。」坂本スミ子が自分の前歯を折るシーン、そして緒形拳が母親を棄てて戻る場面、雪が降り始めこれで早く死ねると一安心する場面、・・結構きつい映画。原作は深沢七郎ですからね・・
うなぎ 1997年 今村昌平 役所広司 主演 清水美沙
浮気した妻を殺してしまった男が、出所後、少し人里離れた土地でうなぎを飼いながら床屋をやる。彼は自殺未遂の女性を助ける。「男一人。女一人。うなぎ一匹」面白い映画、楽しい映画です。深刻な映画としては造っていない。
註 3
個人的には河瀬直美監督の「光」の方に注目していました。興味があります。でも、すっかり世の中「万引き家族」色ですね。
註 4
吉永小百合とは正反対の色彩を持つ女優さんですね。
サユリストの一人(現在完了進行形)として言えば、何時も心の中に彼女は棲んでいます。
背筋を伸ばして前を向いて、日本人の女性の理想像みたいな女優さんです。声は澄み渡り、そしてチョット魅力的です。貞女を演じながらも官能的である。興奮した時の挑むような口調には、吸い込まれちゃいますね。女の詩の朗読は心に奥に突き刺さりますね。
樹木希林講演会
楽しい講演会でした。実に頭の回転の速い、しかしその動作、言葉はウスノロ的なので人気があるのだろうね。そのギャップが笑いを誘い、聞く者の、観る者の心を和ませる。
キャスター付きのカバンを押し、花かご2つもって登場です。
第一声は、講演会は原則としてやっていない。 何故、そんなな私に依頼が来たのかと調べると松本での私の講演を聴いて、これは面白そうだ・・・・松本市長の奥さんが同級生、彼女に頼まれては断れない。特別だそうです。
頂いた八百津のお土産ですが、私は受け取らないのでお返しします。
松尾芭蕉の奥の細道のエピソードを紹介。中身忘れた。
カンヌ映画祭に招かれた。その時もこのケース一個だけ。映画の題名は「あん」。ハンセン氏病であった事が噂になり、仕事場を追われる老女・徳江を描いた映画。人間の尊厳を奪われても「なお生きよう」とする人の物語りです。河瀬直美監督
マネージャーも置かない事務所もない。メイク係もいない。ヘヤー係もいない。お付きの人は誰もいない。税金以外は全て私のもの。
自己紹介
昭和18年、東京神田、神保町の産まれ、飲み屋の娘。
孫が3人、1人は190センチある。牛乳、卵の食物アレルギースイスに留学している。
文学座の研修生に採用された。
杉村春子 橋詰功(同期)・・・文学座のあり方には批判的でした。
CMの仕事が来た。誰も受けなかった。芝居>映画>テレビ出演 >>>CM
森繁久弥の「7人の孫」・・・7人の孫にあちらこちらの俳優さんが採用された。
女中役が必要になった。募集が来たが誰も応募しない。そこで私に役が回ってきた。
他に、高橋幸治、イシダアユミ、加藤治子、石坂浩二などが出演
その時の主題歌は森繁久弥が作った
人生賛歌
何処かで微笑む人もありゃ
何処かで泣いてる人もある
あの屋根の下 あの窓の部屋
だけど、だけど・・これだけは言える
人生はいいものだ いいものだ
ア ア---
人生はいいものだ
森繁久弥
森繁には気に入られたが、余り好きじゃない。続編を造る時にギャラーが倍になった。森繁は50%アップだった。
この反骨が気に入られているのだろうね。
12年前の網膜剥離(?)のことも話されましたね。慈恵医大病院・結局治療しなかった。
左の視力がなくなってしまった。今、少し回復した。
乳がんの体験も話した。切除した。誰にも話してなかったが、翌日にはマスコミが駆けつけた。点滴を引きずって会見した。再発した。鹿児島県の??でピンポイントの放射線療法を受けた。(多分、陽子線治療のことであろう)義理の姉も・・・。
加藤治子(我が儘な人)
診察時に医者が視診も触診もナシだった。あのお医者さんは信用できないわね。
エノケンの相手、笠置静子が忙しいとその代わりを務めた人。
私は何時になったら死ねるの・・・と嘆いていた。今年の正月食中毒で救急車を呼んだ。
私はまだ死にたくないと叫んだ。
長岡輝子
演劇を学びに渡仏した。船で1ヶ月かかる。かりそめのカップルが出来る。素敵な男性にディープ・キスを教わった。老いてから「もうあんな素敵なキスを味わうことは出来ないわね」とこぼしていた。朗読は上手だったね。
内田裕也
ご主人の内田裕也のことも話した。離婚はしていないが、結婚3ヶ月で別居した。娘が1人います。
ペントハウスのマンションのこと
私は運がいいのよ。
スマトラ沖地震の時にプーケットにいるはずだった。が、乳がんの手術で行かなかったの。
2011年の東日本の大震災の時も我が儘を言って3月10日で切り上げさせて貰った。ロケ隊全てが震災に遭わないで済んだ。前日に東京に帰ってきていた。その映画の題名は「わが母の記」です。モントリオール世界映画祭で審査員特別グランプリを受賞しました。認知症の役は誰もやりたがらないので何時も私に回ってくるのよ。でも、この映画で私は最優秀主演女優賞を頂きました。
樹木希林と改名したエピソードも本当ですかと思うようなものでした。
日本教育テレビ(NET)が改名することになって・・チャリティーを開催した。でも私は何も準備がしてなくて「どうしよう」と困っていた。司会者が「悠木千帆さんお願いします」「何かお願いします」というので、名前をオークションに掛けた。
20.200円だった。おかしいよね。
役者魂とは
人間を観察し続けることなんですね。
勝新太郎と中村玉緒のエピソードを紹介されました。「勝新」が如何に規格外の無頼の徒であったか。その勝を中村玉緒が支えていた。
浅田美代子のことも、彼女には一歳下の弟があり、色々のことで確執があった。ある時、ハワイで一緒に遊んだ 別れ際に弟が「姉貴有り難うね」と言った。何気ない顔をして送り出し、ドアーを閉めて大泣きをした。
美代ちゃんその気持ちだよ。その時の気持ちと顔を覚えておきなさいね。と私は声を掛けた。
本木雅弘
モックンのことも語りました。内田裕也と私・樹木希林の一人娘と内田也哉子と結婚、内田家に婿養子に来てくれました。(サザエサンのますおさん)
壇上に飾られていたユリの花の花粉に対して鼻水をたらしていましたね。
最後に長岡輝子が朗読していた宮澤賢治の詩を朗読して終わりました。詩の題名は忘れました。
彼女が講演会で紹介したもう一つの詩は以下のものでした。
彼女が暗唱した詩は「最上のわざ」の中の一節です。
最上のわざ
若者が元気いっぱいで
神の道をあゆむのを見ても、ねたまず
人のために働くよりも
けんきょに人の世話になり
弱って、もはや人のために役だたずとも
親切で柔和であること─
老いの重荷は神の賜物
註
原作者は不明です。翻訳をして紹介したのがホイヴェルス神父です。彼は上智大学の学長を長年に亘って務めた方です。イエズス会のドイツ人宣教師
平成27年8月2日(ヤオツの日)
ファミリーセンター大ホールで
マスコットのヤオッチもいた
この日は、八百津(802)の日の日曜日
八百津町合併60周年記念行事が開催され、小生も伊佐治、粕谷両先生と共に学校医25年勤続で表彰状(感謝状)を頂きました。
2018年9月15日(土曜日)
75歳の生涯を閉じられました。
「東京タワーとオカンと僕と、時々オトン」で「全身癌」だと告白した。そんな病名が有るわけでは無いが、乳がんが全身に転移しているということを言い表した。2013年にも「わが母の記」で日本アカデミー主演女優賞を受賞した。
「海街DIARY]「万引き家族」にも出演している。是枝裕和監督
「杏」のも出演している。河瀬監督と組んでいました。