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脱獄囚 平井龍麿

 

脱獄犯  平井龍麿事件

 脱獄とか、脱走という事件は日本では珍しく、欧米や中南米では結構多発している犯罪だという認識が我々にはあります。事実日本での発生件数は多くありません。銀行強盗と同じ事だと言う認識が一般的です。脱獄も銀行強盗も映画の世界の出来事に過ぎない。そんななじみのない犯罪ですが、この平成30年4月に瀬戸内海の刑務所で発生しました。そして22日間も逃げ回りました。野次馬根性丸出しで喋れば「根性あるね」「やるもんだね。」です。

日本版逃亡者は「パピヨン」或いは 「ショーシャンクの空に」の中の主人公「アンディー」に匹敵したのだろうか? そんなことを考えていたら今朝の中日新聞の「中日春秋」に「アンディー」のことが書かれていた。大いに気をよくして書き始めます。 平尾龍麿容疑者は日本のリチャード・キンブルになり得たか

 

註  1

逃亡者  

主人公は、リチャード・キンブルである。職業医師、身に覚えのない妻殺しの罪で死刑を宣告されたが、護送の途中で逃亡する。ジェラード警部の執拗な追跡を逃れながら、隻腕の真犯人を追い続けるドラマである。常にギリギリの状態で生き抜く主人公が最高に格好良かった。1963年テレビドラマとして日本でも放映された(デビット・シャンセンが熱演した)1993年には映画でリメイクされた。(ハリソン・フォードがリチャード・キンブルを、トミー・リー・ジョーンズがジェラード警部を演じた)

 

愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から受刑者の平尾龍磨容疑者(27)が脱走・脱獄した。広島県警は30日、JR広島駅近くの広島市南区西蟹屋三の路上で平尾容疑者を発見し、逃走の疑いで逮捕した。脱走から23日目の逮捕です。愛媛県警が単純逃走と窃盗容疑で逮捕しました。その後、今治署へ移送し大脱走劇は遂に決着を迎えました。

 事の起こりは4月8日午後7時、刑務所からの「受刑者が1人いなくなった」という110番通報である。その晩、今治市内の民家が荒らされ、車が一台盗難に遭った。その車が広島県の向島で発見された。その後、広島県尾道市の向島で、空き家などの食料品を食べて潜伏し、今月24日以降に、尾道水道を泳いで本州へ渡ったようである。そして、バイクを盗み広島市内に向かった。向島には、盗難に入ったとみられる形跡が数々残されており、DNAが検出されたり、お金や衣類、靴、食料が数々紛失されていることが確認されている。しかし捜査は難渋した。日を追うごとに、警察官を増員したり、警察犬を投入したり空き家をしらみつぶしに調べて回り、真に血眼になって捜索を繰り広げていた。その警察側の行動を注視し、その包囲網の隙をかいくぐるように平尾龍磨容疑者は逃げまくっていました。その平井も24日以降島内の監視カメラでその姿を捉えることがなくなってきていた。もはや向島にはいないのでは?という見方が広まっていた。

最終的な逮捕のきっかけは、30日、広島市内の「ネット・カフェ」から平尾容疑者に似たお客がいるという目撃情報の通報である。逮捕時、財布と現金2万円余りを持っており、電車で移動した可能性がある。逃亡の動機として、「刑務所での人間関係が嫌になった」とも話しており、刑務所内の刑務官に対する不平・不満が鬱積していたようである。脱走の動機や長期にわたる潜伏の状況を調べることになった。

ついに、やっと?平尾龍磨受刑者が逮捕されました。

思いつくままに

 この4月に瀬戸内海を泳いで渡る

尾道水道は、幅約200メートルほどの海峡である。そして、満潮と干潮の時に「潮止まり」と呼ばれる潮の流れのない時がある。島民には泳いで渡ったことはある人が沢山いる。私でも条件が整えば泳いで渡れそうである。しかし、4月は寒い。体力も落ちていただろうが、泳ぎには自信があったのだろう。「泳ぎは得意、泳げる人」には幅200メートルの海の横断は何でもないことであり、「屁の河童」だろう。「泳げます」のレベルでは溺死だろうね。県警も監視が甘かった。海流が早くてとても渡りきれないと判断していたのだろうが、島の住民の話では、若い時は泳いで横断していたと話していた。

 愛媛県今治市松山刑務所 大井造船作業所

松山刑務所は日本で塀のない刑務所,4ヶ所の内の一つです。凶悪犯罪者でないこと。模範囚であること。知能レベルが高いことなど、ここへ入所するにはそれなりの基準があるようだ。難しいようですね。しかし、共同生活の規律は非常に厳しく、強い意志力を要求される。再犯率が低い。入所を希望する囚人も多い。

 平尾龍麿について

中学校時代から手癖が悪かったようである。

2013年、九州地方を中心の美容室を中心に10数件の窃盗容疑で逮捕された。

高校の同級生と2人で組んで犯行に及んでいた。この時の逮捕の折にも山中に逃げ込んで結構大がかりな山狩り(約1ヶ月間)をして逮捕したようである。

連続窃盗罪で2013年に5年6ヶ月の懲役の判決が下されています。松山刑務所には、2017年12月から服役中だった。刑期終了まであと1年ちょっと,出所まで半年だった。損得とか、機関の長短ではない何かが彼を衝き動かしたのだ。

 

脱走の動機

 人間関係に嫌気がさしていたとか看守にいじめられた、受刑者の間のリーダーにして貰えなかったということが報道されているが、そんな理由からの逃亡では逃げ切れないと思う。まあ、家族(可愛がっていた妹)が、交通事故で意識不明の重体の状態であり、見舞いに行きたいからだとも報道されていた。

「思いついたから、ふとした衝動で行動した」それが成就するほどど脱走・脱獄は簡単ではないだろう。

ふざけついでに

こんな事を書くとふざけていると言われそうですが、この脱走・脱獄事件を聞いたときスティーブ・マックインの「パピヨン」を想い出しました。そして尾道水道を泳いで本州に逃亡していたというニュースは「ショーシャンクの空を」の日本版かと思わせた。

そんなダイナミックな、スケールの大きな脱走事件ではなかった。それでも結構長い間逃走しましたね。脱走の報道を聞いた時は、2.3日で検挙されると思っていました。3週間あまり逃げ回り、海も泳いで渡ったという事実からすれば根性の座った、闘争能力には長けていますね。

「やるもんだね」

 

パピヨン

あまりに有名です。私の知る限り最もダンディーで男臭くて、それでいてニヒルで熱血漢の俳優スティーブ・マックインの代表作です。ちょっと落ち込んだ時に観ると心の底から奮えるような勇気が湧いてきますね。

 

何が言いたいのかゴチャ・ゴチャで分かりません。

私達は誰もが、自分が籠の中の鳥、塀の中に閉門蟄居する存在なのだ。いつもは誰もそんなことは意識していない。自分は自由だと思っている。それが故に、自ら進んで(ON YOUR OWN ACCORD)籠を、塀を破ってとびだす勇気を持つ人にちょっと叫びたい。「やるねぇ!!」

拍手喝采ではないが、平田容疑者に、軽い嫉妬心みたいなものを抱いた。

あくまで、岐阜から愛媛県・広島県の脱走事件の報道を見聞きしたへそ曲がりの感想に過ぎない。付近の刑務所から脱走者が出たら、とんでもないヤツだ。塀のない刑務所なんかを作るからこんな事になるのだと叫んでいる事は間違いない。

                             平成30年5月2日脱稿

 

付録  その1

パピヨン

                  スティーブ・マックイン(パピヨン)

                  ダスティ・ホフマン(ルイ・ドガ)

 

フランス領、ギアナ刑務所長の訓示から始まる。お前たちは見捨てられたのだ。

更正施設ではない。精神的にも肉体的にも全く違うものを作るのだ。

街のなかを行進させられる囚人たち・・港に向かう。”YOU ‘LL BE BACK”と叫ぶパピヨンの妻。輸送船の中での殺人事件・・・ハンモックの生活、パピヨンは金庫破りとぽん引きの殺人で終身刑、但し本人は否定・・冤罪であるが、彼はそれを主張しない。

ルイドガ(ダスティ・ホフマン)・・・ニセ札作りの名人で終身刑。ドメッカチである。

身の危険を察知したドガはパピヨンにギアナ到着まので保護を頼む。船はやがてサン・ジョゼフ島、ロイヤル島、デビルズ島が見える海域に至ります。サン・ローラン刑務所は密林の中にあります。所長の訓示。一回目は2年、2回目は5年、3回目はギロチンの脱獄の刑罰。凄い迫力です。実際のシーンもあります。その刑務所では素行により移送先や仕事が決められますが、賄賂が横行し全て金次第です。

キロ40という重労働につかされる。ワニ捕り、クルジオと知り合いになる。キニーネを貰う。蝶の採取・・バイヤーを買収してボートを用意して貰うことにする。

劣悪の環境に嫌気がさして、ドガも脱獄に傾いてきた。このままでは死んでしまう。

シュロが喉を切られて死亡する。それを見たドガが嘔吐する。叩く看守に対して熱湯をかけて助け、第一回目の脱獄をする。が、ボートの場所には看守が待ち伏せ捕まる。売られたのである。二年の独房入り。独房はサン・ジョセフ島にあり、 「ここは社会復帰を目指す施設ではない。危険人物の肉体と精神を破壊し、脳を入れ替え無害化する。希望を捨てろ!!

「くたばるもんか!!」と呪文を唱えつつ、独房の中を歩き腕立て伏せをする。首を突き出して、髭を剃って貰う。その時に隣の囚人と言葉を交わす。ドガから椰子の実の差し入れが届く。・・・が、ばれてしまう。が口を割らない。半年間の灯りなしと食事半分を命ぜられる。夢、妄想・錯覚・・・人生を無駄にしたことが最大の罪だ。不屈に、不敵にゴキブリを食べて生き延びる。そして、窓が開けられる。

絶えて、忍んで・・・口は割らない。   俺はどう見える??元気か??

遂に白状する気になるが、演技で呆けた振りをして避けてしまう。結局吐かない。その頃ドガは所長のお気に入りになり、ある程度自由な立場になっていた。自分の差し入りを白状しないパピヨンを尊敬し、同時に負い目を感じている。

死を覚悟し始めた時扉が開き、「刑期は終了した」と所長。病院に移るパピヨン・・・そこでグルジオに再会する。インド医師人からボートを買う交渉をする。ドガは乗らない。何度も誘うが乗らない。妻が減刑の嘆願をしている。きみのことも頼んでおいたとその方に重点を置いている。軽労働であり、生きる望みはある。

ゲイの若者も誘いクルジオとの3人で脱走を図る。発覚しそうになり、ドガはつい応援をしてしまい、塀を乗り越えて脱走する。足を骨折してしまった。

インド人とも落ち合いボートも手に入れたと思ったが、船はボロボロ・完全に騙された。後の祭りである。ドガは自分の過ちを悔しがる。顔にタツゥーをした新たな助っ人が現れる。用意された船に乗って辿り着いたのが、ライ病(ハンセン氏病)の島だ。ボートを手に入れるために決心して家にはいる。「顔を見て話すのが礼儀だろう」とボスに活を入れられる。タバコも吸う。「俺のライは乾燥型だから感染しない」と諭される。俺は密輸をやっている。1ヶ月もすれば、ホンジョラスに到着するだろう。出航するが、大嵐に逢い、ドガは足の治療を無麻酔でうける。3人の絆は深まる。そして遂に上陸するが、東洋系の原住民に見つかり、ドガは置いてきぼりになる。パピヨンも毒矢を打ち込まれ川に落ち、原住民に助けられる。そこで若い女と睦まじくなり、長老の胸に蝶の入れ墨を入れる。その翌朝原住民は一人も残っていなかった。そして、真珠を御礼においていった。その真珠を頼りに逃走を続ける。一番安全だと思ったシスターそして修道院の院長に裏切られ、刑務所に戻される。院長の裏切りと逮捕・・・この時、流れていたうら悲しいメロディーが印象的だね。ゴッド・ファーザーに近いね。

5年間の独房を満了して出てくるパピヨン。ホモの若者はその目の前で死亡する。

頭は真っ白に変貌している。が、脱獄の意欲だけは更に燃えつつあった。

島流しに遭う。

ここで暮らせ。彼が最後に送られたのは”生き腐れの島”と呼ばれるデビルズ島でした

潮流と鮫が島を守っている。その島にドガの姿を見つける。が、彼はパピヨンを疫病神のように避けて廻る。ドガは、それなりに、野菜を作り、ブタを飼い、独り言をいいながら生きている。椰子の実がながされていく。その椰子の実にのって40キロ先の本国にたどり着くのだ。落胆・失望を隠せないパピヨンだが、彼は7回に1回の大きな波に乗るのだとその法則を見つける。最後の行動に移る。ドガも誘う。が彼は最後のその日に残ることをいう。ルイは言う。死ぬぞ!!分かっているのか。!!

最後の行動に移り、椰子の実の入った袋を放り投げ、自分も身を投げる。そしてその袋に乗って沖に出て行く。このラストシーンは涙を誘いますね。生きること、自由の身になることへの飽くなき執念。「パピヨンのテーマ」が切ないですね。

実在のパピヨンことアンリ・シャリエールは1906年に生まれ1973年にマックイーンと会って没した。享年67歳のはず。ギアナに投獄されたのが1931年で25歳のとき。

脱獄してベネズエラで市民権を得たのが1944年で38歳の時。

そして自叙伝小説「パピヨン」を世に送り出した。

 

スティーブ・マックィーンの映画で一番好きな一本です。

不屈の執念で命を賭けた脱走を繰り返す

                                                    2005/08/01  

2008/12/18 

自分を奮い立たせる勇気が欲しい時、挫折しそうになった時この映画のシーンを想い出し、自分を鼓舞している。

何度観ても良いですね。でも、私にはそんな強靱の精神は一欠片もない。

 

付録  2

ショーシャンクの空に

THE     SHAWSHANK  REDEMTION

                                     ティム・ロビンス    アンディ・ディフレイン

                     モーガン・フリーマン   レッド

しっとり落ち着いた古老の男性を演じるならばきっと黒人だろうね。しゃわがれた声も語りも心に沁みる。レッドという黒人の語りで進められる。

時は1949年、メイン州での殺人事件だ。プロゴルファーとその愛人が殺された。八発の弾丸、・・冷酷で非情な復習であると判断される。犯人に仕立てられたのは一流銀行勤務の旦那アンディーだ。その晩、夫婦げんかがあり、離婚に反対した。そして銃を持って妻をつけ回していたが・・殺してはいない。が、拳銃が見つからない。判決は終身刑だ。収容された刑務所が メイン州shawshankである。

仮釈放の審査を受けるレッド・・却下される  20年目である

ノートン所長から、規律と聖書の掟を聞かされる。パピヨンのシーンが甦るね。

最初の夜がやってくる。全裸で放水とDDT・・・誰が泣き出すかで賭をしている囚人達最初泣いた囚人は看守に半殺しにされる。ここは完全にホモの世界である。ゴグズという男にしつこくつきまとわられる。アンディーは調達屋のレッドに頼んでロックハンマーを手に入れる。20年後に努力が実る。彼は自分だけの世界を持っていた。ランドリーの倉庫で襲われ、尻をつつかれる。生傷が絶えなかった。このままでは狂ってしまうと思われたが、2年後、屋根の葺き替え作業の時に看守長の相続の話しに乗り、頭角を現す。みんなにビールを振る舞う。不思議な魅力で(手紙を書き続けて図書館を再生させたり、レコードをみんなに聴かせたり(モーツァルトのフィガロの結婚))うち解けて生き始める。

チェスの駒を彫ったり、窓際のチェスの駒、ピンナップのリタ・ヘイワース、希望の種はどこにでもあるのです。

彼は常に希望を口にするが、レッドにはここでは希望は禁物であることを諭される。

その頃から才能を買われて所長の裏金作りの工作にも手を染め始める。

お金を架空の名義に分けて貯金する。それはX-DAYの為の仕掛けでもあるわけだ。

希望を持ち続けるアンディの長い長い戦いが始まります。

そして、何年もかけて大きな計画を練ります。

50年も収容されていたブルックスは仮釈放に拒否を示す。レッドは言う「塀を最初は憎み、次には慣れてきた。そして長い年月の間に頼るようになる」と・・・。

ブルックスは柱に[BROOKS WAS HERE] と書き残して自殺する。

週一回の手紙が6年の歳月によって報われる。図書費が100ドル支給される。そして中古の本とレコード、モーツァルトの「フィガロの結婚」・・・全館放送をする。

音楽は決して人から奪えない。   心の中に何かがある。 誰も奪えないものが・・

気が遠くなるような計画、しかし彼を支えているのは何事にも屈しない希望。

レッドの仮釈放30年も却下される。

1966年、トミーという青年が入獄してくる。アンディーは彼に高校卒業のテストを受けさせるべく尽力する。そしてある時彼からプロゴルファー殺しの話しを自慢げに話していた囚人(エルモ)のことを聞く。

所長に申し出る。再審請求を申し出るが、愚鈍呼ばわれされた仕返しに一ヶ月間の独房入りを命じられる。そして、トミーは殺される。その後のアンディーは人が変わったようになる。皆が心配する。そして再び所長の下で働く。

アンディーは、ジワタネホというメキシコの街でホテルを経営し船を持つ話しをレッドにする。そしてヘラクレス牧場の大きな木の下の黒曜石の下に何かがあると告げる。仮釈放になったら必ず行って欲しいと頼む。

必死に生きるか!

!必死に死ぬか!!

1966年のある朝の点呼にアンディは顔を出さない。大騒ぎになる。マリリンモンロー(ではない)のピンナップの↓に横穴を掘っていたのだ。脱獄である。あのロック・ハンマーで掘り抜いたのだ。

DVDのジャケットの写真は脱獄して雨に体を洗われるシーンである。自由を獲得したのである。架空名義の男になりすまし、12の銀行から37万ドルを下ろす。

そして、メキシコへ逃げ切る。

40年目の審議で、レッドも仮釈放になる。彼もブルックスと同じように娑婆に馴染みきれないが、その時、アンディとの約束思いだし、ヘラクレス牧場に、そして黒曜石のしたの箱のかなのメッセージを読み、太平洋に希望を感じながら再会する。

希望はいいものだ。 多分最高のものだ。

太平洋の浜辺 船にペンキを塗っていたアンディとレッドは抱き合って再会を喜ぶ。

                                  2008/04/05

                                                      2009/12/19   3度目ぐらいですね

                                                      2017/08/23  何度観ても素晴らしい

                                       感動のドラマですね

 

 

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