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宝塚 星組公演「ベルリンわが愛」

 

宝塚歌劇団 星組公演「ベルリン、わが愛」

2018年01月13日(土曜日)

 NHKのバラエティ・番組「ブラタモリ」で宝塚へ!を放送していました。宝塚といえば、華やかな宝塚歌劇団のステージで代表されます。その「娯楽の殿堂」宝塚をタモリと近江アナウンサーの名コンビが歩いて説明していきます。宝塚のシンボル・大劇場では現役のトップスター(紅ゆずる)&トップ娘役(綺崎愛里)がお出迎えです。驚いたことに男役が決まるとスカートはそれ以降はかないそうです。私生活でもズボンで通す。うわさに違わず、すごい組織ですね。

そうだ、去年の11月には東京の宝塚劇場で観劇をした。その時の印象記をまとめてみよう。

2017年11月26日(日曜日)

東京宿泊の折の定宿である帝国ホテルの東京駅よりにその劇場はある。だから劇場の場所は知っていた。が、劇場に入ってその席に座ってビックリです。最前列から2列目でした。それは2列-49の番号から分かっていました。驚いたのは通路に面していたことです。2メートル先には舞台と観客席を繋ぐ3段の階段が設けてありました。これはどうしたことだ?と当惑しながら、99。9%は女性ばかりの劇場、ちょっと肩身の狭い思いをしながら開幕を待ちました。

時代は1920年から30年代のドイツ・ベルリンです。ヒットラーのナチスが台頭してきたが、まだ時代には余裕があります。バックには新作無声映画「メトロポリス」の看板が掲げてあります。起死回生を狙った作品だったのですが、思わしくありません。人気がでません。会社は倒産の危機に瀕します。新しい娯楽作品はトーキー(有声映画)で歌や踊りの有るものにすべきだ。そういって立ち上がったのが、助監督のテオ・バーグマンです。ハリウッドで作り始めた「トーキー」映画を作ろうと提案します。そして、言います。私にやらして下さい。原作・脚本から配役から全てをまかされる形で映画作りが始まります。脚本は絵本作家の友人ロルフに頼みます。売り込みに来た新人女優(レーニ)を主役に抜擢する。その同僚のジルも役を割り当てられる。黒人の歌手、そして大物俳優からは出演を断られます。この俳優さんはビスマルク役で2作目に登場します。そしてその大物俳優はテオ達の行きつけの酒場の女将さんとは愛称で呼び合う中だった。

撮影が始まる

映画の題名は「忘れじの恋」に決まり、撮影が始まります。 わすれな草は恋の花  

花売り娘がジルです。花を買おうとして躊躇う青年(ジョゼフィン・ベーカー)に「永遠の愛」が花言葉のわすれな草を差し上げますと言って渡す。わすれな草のアップ。ここは昔のフィルム調(もちろん白黒)の映画が投影されました。ちょっとセピア色です。

この映画の(劇の)モチーフはハイネの詩集にあるこんな台詞です。

海にあまたの真珠

夜空にあまたの星

されどさらに大いなるはわが心

暗闇を貫き照らすのは

ただ愛のみ

2度3度この詩の言葉が出てきます。テオとジルの星空の下での逍遙場面、そして・・・・。

映画は大成功を収める。大衆に受けた。大喜びをしていると、映画をプロパガンダとして映画を利用しようとするナチスの宣伝担当大臣(ゲッペルス)の介入が始まった。大臣はジルに横恋慕する。彼女を使ってナチスの宣伝をしようと思い立つ。映画会社もナチスの強要に屈し始める。その頃「ジル」の母親がユダヤ人であると言うことがうわさされ始める。それは事実であった。大成功が一転逆境に陥る。酒場の女将さんにも「諦めたらそれでおしまいよ」と励まされる。そして、テオはジルを使って映画を作ると決心する。愛と希望を持って闘おう。映画と作り続けようと呼びかけ叫ぶ。第2作「宰相ビスマルク」の最後の場面を撮影している時にナチスの親衛隊が踏み込んでくる。ジルを連行しに来たのである。

最後の場面はベルリンの駅です。

テオとジルは列車でパリに行き、そこからアメリカのハリウッドに飛ぶことにした。

必ず、映画を作りに戻ってくと誓いながら列車に乗り、友人達は2人を送る。

 

粗筋はざっとこんな処でした。

しかし、宝塚の魅力は素晴らしい。適切な表現かどうか分かりませんが、女性だけの華麗な世界、それでいて沢山の人々を惹きつける。結構力強いものがありますね。トップ・スター「紅 ゆずる」のアルトの音量は素晴らしかった。朗々と歌い上げるという表現が正しいのかどうか分からないけれど、聞き惚れてしまいました。颯爽とした佇まい。すらりと伸びたしなやかな肢体。きらきらと輝く大きな瞳。圧倒的な迫力ですね。

舞台もすごいですね。オーケストラの前にも渡り廊下的な舞台があるのですね。だから俳優さん達が眼の前まで迫ってくる。気弱な68歳の老人はあの切れ長の目で睨まれると胸がドキドキしてフワーとしてしまいます。半ば放心状態?になってしまう。

うっとりと見とれます。

テオとジルは真に美男・美女のカップルですね。最高の美男子ですね。

あんなに格好よく、凜々しい男(長身で、八頭身、目元口元がきりりと締まっている)がいたら、他の男はたまったもんじゃないですね。真にそこに’’華”があるということだね。

おそらく嫉妬はない。ただただ呆然として見守るのが瀬一杯だろうね。

 

ブッケット・タカラズカ

歌と踊りのレビューでした。観ていて美しく、聴いていた楽しかったですね。

ラインダンスの時はちょっと最初惑いました。高く振り上げられた脚!!そして、股間が眼前に迫ってきたからです。前10列ぐらいの若い男性(except me)はアイマスクをしないといけませんね。

宝塚歌劇団のテーマ・ソング的な歌である[スミレの花咲く頃]は聴かなかったような気がするが・・・。

 

註  1

宝塚出身の女優さんは多いですよね。そしてみんな美女ですね。華麗に美しい

声が素敵ですよね。

思い出すままですが・・・

天海祐希

黒木瞳

檀れい

真矢ミキ

古くは、乙羽信子、八千草薫、朝丘雪路も、そして小柳ルミ子もそうでした。

おっと!この女優さんを忘れるところでした。

柚希礼音(ゆうき れおん)  ・・退団したばかりです。

そうだ。その昔、朝の連続テレビ小説でタカラジェンヌになりたい少女の物語りがあったはずだ。調べてみると、 朝の連続テレビ小説「虹を織る」が、タカラジェンヌになることを夢見た少女の物語りでした。「紺野美沙子」主演のドラマでした。

註  2

そんな前から2番目の席をどうやって入手したのか?と訝しがられそうですね。

チケットキャンプで購入したのです。でも、2列目だと分かったのはケットが手元に届いた時です。通路側だと分かったのは席に座った時です。そりゃービックリしました。何度も席の番号を確認しました。聴きたかったが周りは全て女性。間違っていませんようにと祈っていました。これは、きっと天のご加護ですね。感謝・感激・雨霰!

 

註  3

画竜点睛を欠くという表現は正しくないだろうが、使う。

すらりとした美男子が立ち並ぶ!!壮観である。だが、何か物足りない。何かがもの足らない。

この原稿を書いていて気がついた。股間の一物がないから何となく不安なんだ。

「フグリ」はあらまほしきかな?ですね。

                       平成30年01月15日    脱稿

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